2022年11月13日 (日)

車の静電気で悩む

「AdPower」と言う製品のことをひょんなことで知った。スピーカ-に貼ると音が良くなるというのだ。

なんじゃそりゃ? と思いつつこの製品のことを調べてみると、これ本来は車のボンネット内で吸気口あたりに貼り付けるとトルクアップ・馬力向上・燃費向上が期待できるというものだった。シールのサイズは27mm×75mm。銅板上に顔料を塗布してあるのだという。

Adpower

特許番号が公開されていたので、特許6176759を読んでみると「 本積層体がこのような効果を奏する理由は必ずしも明確ではないが、燃焼装置が取り込んだ、正の電荷を帯びたまたは汚染物質が付着した酸素に対し、本積層体から発生されるマイナスイオンが作用することによると考えられる。」と書かれている。このステッカーがどういう仕掛けだかマイナスイオンを発生させるらしい。

詳しい資料なんかを見てみるとトルクが6%ほど上がるとか謳っている。6%なら体感できる範囲じゃないかなぁ。

空気中の静電気が悪さをしているのなら、まずは「解放」というか、つまりアースに逃がすことをすればいいと思う。ボンネット内に金属製の網を固定して電気的にボディアース電位にすればいいんじゃないか(つまりアースする)、とか考えたり。

で、いろいろと調べてみると、まず空気は帯電する。帯電するとその分子なのかクラスタなのかそういうものが(同極性なので)互いに反発しあって見かけ上膨張したようになる、のではないか。
 そうすると、ある意味空気が薄くなったような状態になって、つまり単位体積当たりの酸素量が少なくなる。しかし、エンジンのコンピュータはそんなこと知らないから、標準的な酸素量を前提として空燃比を計算して燃料を噴射する。結果として間違った空燃比でエンジンは動作することになる。つまりカブり気味になってしまっている状態で動作している。
 そこで空気の帯電を解放してやると、空気が正常化されてコンピュータが期待した通りの空燃比となって、本来のトルク・馬力・燃費を実現する事ができる。っちゅうことなんじゃないだろうか。

なのでこんなものを作ってみた。真鍮線をコイル状に巻いたものに導線をつけてその先にワニ口クリップを付けた。

Electrostatic20221112_164207

これをエアーインテークの入り口に設置した。これくらいなら流入する空気の抵抗にはならないだろうと思って。

Electrostatic_20221112_164533
で、走ってみたらどうなのか?というのはまだ走っていないのでわからない。

翌日追記:

⇒走ってみた。簡単に結果だけ言うと、7.5km/lだった燃費が8.6km/lになった。ただし、7.5km/lというのは過去1か月の平均燃費であり、8.6km/lというのは今朝トリップメータをリセットした後4kmほど走ったときの実測値である(平均燃費もそのときリセットされる)。過去一か月はほぼ街乗りしかしておらず、遠乗りや高速走行はしていない。今朝走った4kmは純然たる街乗りである。

一方、走った時のトルク増大というのは感じなかった。私が鈍感なだけなのかもしれないが、坂を上るのにどれだけ踏み込んだかなんて覚えてはいられないし。

11月18日追記:

平均燃費をリセットしてから40kmほど走った。平均燃費は9.5km/lまで伸びた。今までの経験で9km/l台っていうのはあんまり経験がない。街乗りではもうちょっと低くて7km/l台から8km/l台、遠乗りすると20km/l近くまでは行くが、その後街乗り中心の運転になるとだらだらと8km/l台まで落ちる。

で、平均燃費リセット後45kmで、この帯電防止装置を外してみた。帯電防止が効いているのなら燃費はがっくり落ちるはずだ。でも平均燃費は落ちない。55kmまで走ったが、燃費は上がり続けて10.0km/lまでになった。なぁんだ効いてないってこと? しかし、街乗りで9km/lっていうのは燃費よくなってるなぁ。この季節はそうなのか? 運転が丁寧になったのか?

12月7日追記:

トリップ 区間距離 平均燃費 区間燃費 コメント
0 0 7.5 0 7.5km/lは装置装着前の平均燃費
33 33 8.6 8.6 装置装着後の燃費
45 12 9.5 13.34 ここで装置を外す
55 10 10 13.1 街乗り
214 159 11.4 11.98 二号機装着・高速道路と山道を159km走行
226.2 12.2 11 6.81 街乗り
237.1 10.9 10.9 9.17 街乗り
240.1 3 10.9 10.9 街乗り
243.2 3.1 10.8 6.31 街乗り
246.1 2.9 10.7 6.02 街乗り
255.9 9.8 10.6 8.59 街乗り
261.9 6 10.5 7.49 街乗り
275.8 13.9 10.5 10.5 街乗り
285 9.2 10.4 8.1 街乗り
288 3 10.3 5.4 街乗り

グラフにするとこんな感じ。

Nenpi

 

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2022年11月12日 (土)

KGBのSF映画で悩む

Amazon Primeで「ムーンサルト ソ連極秘宇宙計画」という映画を観た。KGBが撮影した記録映画だということなのだが、そういう「体(テイ)」の映画なのかもしれない。

話は1930年代にさかのぼる。ソ連は有人宇宙船の打ち上げを計画し、4人の宇宙飛行士を選んで育成する。その訓練はなかなかに過酷なものだったが、最終的にイヴァン・ハルラモフが飛行士として選ばれ1938年8月末に打ち上げられるのだが、発射2分後に通信が途絶して行方不明となる。

その過程でこういう画像が映されるのだが、これらはどう見ても安物のSF映画である。時代を反映してか、ロケットを蒸気機関車でけん引し、ロケットを打ち上げ台に立てるのも蒸気機関車を利用する。

これが宇宙服を着用したハルラモフ。

Moon_20221112_184058

蒸気機関車でロケットを立ち上げる。

Moon_20221112_184757

発射の数日後、開発責任者のスプルンは姿を消す。責任を問われることを怖れて逃亡したらしい。

ここまでのところは安物のSFそのものなのだが、ここから先がミステリアスになる。

まず、南米チリの山中で、ロケットの計器盤の破片が発見される。さらにノモンハンでハルラモフが発見される。ハルラモフは精神を病んでおり精神病院に入れられるが1年後に脱走するが、その後サーカス団にネフルスキという名前でまぎれこんでいるところを再度発見される。

一方、逃亡した開発責任者スプルンが1968にKGBによって探し当てられる。

・・・というふうな話なんだが、これが安物SF映画なのか、本物のKGB映画なのかが私にはいまだによくわからない。訓練の様子などはそれらしくもあるが、宇宙船の目的がはっきりしない(地球周回だけなのか、月まで行く気だったのか:月に行くにはロケットが小さい)とか。

しかし終盤で、旧宇宙センター跡がニャゼペトロフスクの南25kmにあるとかいうし、当時を知る人のインタビューがあったりしたような気もする。

それにしても「ムーンサルト」ってもともとどういう意味なんだろう?

 

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2022年10月16日 (日)

泣ける映画で悩む

「アイアムまきもと」というミョウチキリンな(これってひょっとして方言?)映画のCMが流れている。私は物好きにもこの映画を観てきたのだ。

Iammakimoto

なんでこの映画を観たかったのかというと、数年前にこの映画の元ネタとなっている「おみおくりの作法(原題:Still Life)」という映画を有楽町のミニシアターで観て泣かされたからだ。エンディングが元ネタとは違っているというので、違う泣かされかたをするのかな?と思って。

Stilllife

結果はね、まぁ詳しくは言わないけれども元ネタよりは早く泣かされたね。

しかし、この泣かされ方にはどうにも納得がいかない。なんで泣くのだろうか?特に誰がかわいそうというわけじゃないんだよ?

同じように、泣かされてわけがわからないのが、「フォレスト・ガンプ」とか「ビッグ・フィッシュ」とかなんだけれども、なんでだろうなぁ? これらのように自分が泣かされてしまうメカニズムがわかれば、好きな時に泣けるのかもしれない、と思うのだがいまだによくわからない。なにか「腑に落ちる」というのか、「ああ、そういうことなんだね」と納得してジーンとなる、っていうか。

映画じゃなくて小説なんだけどさんざん泣かされたことがあって、ロバート・ゴダードの「リオノーラの肖像」という小説だったのだが、ヒースローから成田に帰ってくる飛行機の中で(今は旅客機から引退したB747ジャンボだったなぁ)泣き始めて、CAさんに「ティッシュください、いやポケットティッシュじゃなくて箱でください」とかお願いしたりして。CAさんがティッシュの原因が小説と気付いて「どういう小説ですか?」と小説のタイトルをメモしていったりした。この「リオノーラ」は構造が複雑で、その構造を追うのに疲れたということもあったのかもしれないが、泣かされた原因はだいたいわかっていて、まぁ娘を持つ男親の葛藤っていうか、まぁそんなところなので、先述の映画で泣いたりするのとはまたちょっと違うとは思うんだけれども。

子供が小さかったころは、よその子供であっても「子供が(一生懸命に)走る」というのを見るとジーンとしたりした。これも理由がよくわからない。今でも中高生あたりが必死に走っているのを見ると男女にかかわらずジーンとしたりする。これは単に歳を取ったというだけのことかもしれない。

何年か前にバズったこの動画についても、自分の中で何が起こっているのかチェックしてみるのも面白いかもしれません。

 

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2022年10月 5日 (水)

迷宮グルメで悩む

「迷宮グルメ」は衛星放送BS朝日の番組で、お笑い芸人ヒロシが長年レポーターとして世界各地の駅前食堂を取材していた番組だ。ヒロシの脱力具合が面白くて、毎週録画してみていたのだが、この度ヒロシがめでたく番組を卒業して新しく「スギちゃん」がレポーターを務めることになった。

実はちょっと心配していて、ヒロシの脱力に代わって彬ちゃんが妙に力の入った滑りっぷりを見せたりするのかなぁ? とか、あの袖なしデニムを着て、ふたを開けたコーラの2リットルボトルをぶら下げて街ブラするのかなぁ? とか、まぁ面白くなかったら観ないだけだし、とにかく録画してみようかということでまず録画してみた。

面白かった。それほど力むこともなく、自然体でスギちゃんらしいやや滑りもありながらの30分を楽しむ事ができた。ヒロシよりは英語ができるのが逆に心配だが、食べっぷりがいいので見ていて楽しい。ヒロシは「え?そんなことも英語で言えないの」ということがしょっちゅうあって、それも番組の楽しみの一つというか、番組の意図としてスタッフがヒロシに何も教えないということを徹底していたように思う。だから最近ヒロシの英語がちょっとマシになってきたのがレポーター交代の原因だったりするのかなぁ?とかも思ったりしていた。

シンガポールは仕事で二度ほど行ったが、ほぼホテルと職場の往復だけで今回のロケのようなローカル色豊かなところには行けなかったので番組を楽しむ事ができた。これも毎週録画だな。

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2022年10月 3日 (月)

フルアコ・エレキギターで悩む

ギターを新品で買うのは15年ぶりだ。

Img_20221003_152757

セッションに持っていくのは薄型エレガットでいいや、と思っていたのだが、ボディ小さめのフルアコ―スティックのエレキギターがあればいなぁ、とも思っていたのだった。

「ボディ小さめのフルアコ―スティックのエレキギター」として長らく狙っていたのはCasinoだった。しかしCasinoには韓国製、中国製、日本製といろいろあって、弾き比べてみるとネックの(断面の)形が違っていて、日本製のは私好みのカマボコ型なのだが中国製は三角形のお結び型で、これはコードを「握る」ような使い方をするにはいいのだが、私はそういう使い方をしない。そして、日本製のCasinoの価格は中国製・韓国製の3倍近くする。さらに、実を言うとそもそもCasinoはそれほど小さくはない。ボディサイズが16インチということは40cmで、これはなかなかのサイズだ。そういうわけだったので、私はCasinoに手を出せなかったのだ。

CasinoはGibsonのES330を元に作られた。ここでなぜか私はこれをES339と勘違いしてしまって、4,5年ほど迷走することになるのだが、まぁその話はいいだろう。ES339にしてもES330にしても今では製造が終了していて、ビンテージとして高値で流通しているので、これらも私には手が出せなかったのだ。

そんなときに、学生時代からの友人であるTさんから「気軽にセッションに持っていけるようなギターはないかなぁ?」という相談を受けて探し始めた。私の最初のお勧めは薄型のエレガットだったのだが、いろいろ探しているうちにVOX社のGiulietta(おそらくジュリエッタと読むのだろう)という機種にたどり着いた。弦長628mm(24.75インチ)でボディサイズが342mm(13.5インチ)のフルアコースティックだ。これはいいなぁ。Tさんのために探していたのだったが、自分でも欲しくなっていたりして。

Giuliettaには同じボディサイズで2種類の製品がある。ピエゾ・ピックアップのVGA-2PSと、マグネチック・ピックアップのVGA-3Dである。ピエゾの方がカラーバリエーションも多くてしかもちょっと安い。でも、サンプルを聞くと音がやっぱりピエゾなんだなぁ。マグネチックのほうの音のサンプルを探していると、なんと渡辺香津美がレビューしている動画を発見。どうやらこのギターを日常的に使っているらしい。知らない人も多いと思うが渡辺香津美というのは伝説のギタリストで、どのくらいの伝説なのかというとあのYMOがワールドツアーを行ったときに帯同したギタリストだということでどうでしょう? このツアーには矢野顕子も帯同していたが、矢野顕子は坂本ファミリー枠だったしなぁ。

その渡辺香津美がYoutubeで「いわゆるMyギター」ということで自分のギターを紹介しているのだが、その#1がステージで使っているらしいレス・ポール、#2がGiuliettaのVGA-3Dで#3は久しぶりに弾くという、どうやら100万円超のアレンビックだ。この顔ぶれで#2ってすごくないですか?

まぁそんなこんなで、横浜のイシバシ楽器にマグネチックのVGA-3Dがあるらしいことを突き止めたので試奏に行ってみた。第一印象としてちょっと安っぽいなぁ、と。というのはネック側面の仕上げが気に入らなかったのと、ピックガードがぐらついているという点が気になったので。ピックアップはフロントのみというのが好感触。このギターは電子回路を持っているのだがこれをオフにしていると、ピックアップをHUMまたはSINGLEに切り替えて使うことができる。オンにした時の話は・・・面倒なのでやめておく(このページで「read more」というテキストをクリックすると詳細を読めます)。

ということをTさんに試奏体験をレポートしたところで私もこのギターが欲しくなって結局イシバシ楽器で試奏した個体を買ってしまった。色は黒・青・サンバーストから選べるのだが、円安のため再入荷を待つと値段が上がってしまうということで在庫している黒を選ぶしかなかったのが残念。Tさんもやはり同じ機種(黒)を購入したということだった。ミイラ取りがミイラになるというが、こういうのはなんて言うんだろう?

10月29日追記:

思い出したのだが、GiuliettaのGVA-2PSを候補から落としたのは「ピエゾ臭い」ということだけではなくて、電源が「キャパシタ」と記述されていたことが大きい。キャパシタっていうことはコンデンサだからねぇ。どのくらい持続できるのか明記されていないし、そもそもキャパシタって電源変動が大きいと思うので安定に動作するとはとても思えなかったのだ。

色そろえなんかは2PSのほうが良かったので惜しかったのだが、キャパシタということで断念せざるを得なかったのだった。

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2022年9月26日 (月)

電磁カタパルトで悩む

2022年6月に中国3隻目の空母「福建」が進水した。まだ海面に浮く事ができるだけで内装とか兵装はこれからなのだろうが、電磁カタパルトを実装する計画だということが注目されている。

Carrierfukken

進水直後の写真では3基のカタパルトは厳重に秘匿されており、内容を伺うことはできない。世界の意見では「本当に作れるの?」「作っても運用できるの?」というものが大勢を占める。米軍でさえ作るのに苦労して運用するにもトラブルに悩まされていて、元大統領のトランプをして「もう電磁カタパルトは使わない。」と言わしめたとか。

電磁カタパルトがなぜそんなに問題になるのかというと、使用する電力量がとんでもないからだ。だから潤沢に電力を使うことができる原子力空母でないと運用できないという声もあり、その点で中国の「福建」が通常機関であることから運用できないとみられているのだ。

では実際にどれほどの電力量が必要なのか計算してみよう。空母から発艦する最も重い航空機は早期哨戒機で、この重量が35tだという。この35tを全長250mのカタパルトから256km/hで打ち出すには、102.4KWhのエネルギーが必要で、射出するのに必要な時間は7秒である。ちなみにその時機体にかかる加速度は10.1m/sec2だから約1Gだ。

102.4KWhというのはテスラのモデルSや日産リーフの電池容量の約二倍だ。電気自動車二台分の電力を7秒で使い切らないと早期警戒機は飛ばせない。52.7MWを7秒間通電するとこのエネルギーになるが、これまた想像できない量だ。

学生時代には阪急電車をよく利用していたのだが、阪急電車には乗客から見えるところに電圧計と電流計が表示されていた。1500V・500A投表示を見て「ひぇ~、3Ωかよ!?」とか思ったりしていのだが、これでも0.75MWだから、52.7MWというのは阪急電鉄の動力車70台分の電力を供給することになる。そりゃ大変だわ。

ならば早期警戒機はあきらめて、18tくらいの軽い戦闘機を220km/hで射出するとしたらどうか? すると38.9KWhでいいことになる。約1/3になるのは機体が軽くなったことよりも射出速度を押さえた効果が大きい。

というわけなので、空母「福建」が早期警戒機を飛ばせるのか、それとも戦闘機しか飛ばせないのか、というのが注目のしどころかな?と。

ちなみに、より一般的な蒸気カタパルトというのも技術的に難しくて、単純に考えると蒸気圧で飛行機を250mに渡って加速するにはそれだけの長さのシリンダと、それだけの長さのピストンロッドが必要なわけで、もちろんそんなことはできないからピストンが通過したとこらからシリンダを閉じていくような仕掛けが必要で、これはジップロックの閉じ口のような仕掛けで実現させているらしいのだが、30気圧の蒸気圧をよくもまぁそんなふうに扱えるものだなぁと思う。

参考URL

 

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2022年5月15日 (日)

怪しいメールで悩む

こんなメールが来た。私の苗字は「若杉」ではない。

Amazonfake

なのでメールの「メールの認証情報」を確認すると、こういうふうに怪しさ百倍だ。

Mailauthentication

念のためにamazonにログインしてみても何も問題は指摘されない。

最近、こういうのが実に巧妙になってきているので、ご用心ご用心。

 

 

 

 

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釘になったウサギに悩む

 ウィリアム・スタイグはジェレミー・スタイグの父親である。ジェレミー・スタイグはジャズ・フルーティストであり、画家でもある。超有名というほどではないが、一部に熱烈なファンが存在する。ジェレミーは日本人女性と結婚して2009年から日本に住んでいたが、2016年に日本で亡くなった。
 ジェレミー・スタイグが2009年に来日した時、茅ケ崎で彼の絵の個展を開くということを聞きつけて、私は茅ケ崎まで出向いて、ジェレミー本人と小一時間ほどお話しすることができた。その時にお父さんが漫画家だということを知っていたので「お父さんはどんな漫画を描いてたんですか?」と聞いてみたら「そうだなぁシュレックとか」「え~!?有名なやつじゃないですかぁ」というふうなことがあった。
 で、横浜市立図書館の蔵書検索ということができるようになったので、ついつい「スタイグ」とか検索してみたら「ウイリアム・スタイグ」の絵本が引っかかってきたというわけなのだ。
 「くぎになったソロモン」という話で、ウサギのソロモン君はある日自分の鼻をこすると自分自身が釘になってしまうことを発見する。しかし、釘に変身する瞬間を猫の一家に見られてしまい、釘になったまま捕らわれの身となって檻に入れられてしまう。猫の一家は釘がウサギに変わったら食ってしまおうと待ち構えているのでソロモン君は釘のままじっとしている。
 しびれを切らした猫一家は釘を家の外壁に打ち付けてしまう(猫一家は木造の一軒家に住んでいる)ので、ソロモン君はウサギに戻れなくなってしまう。さて、どうなる? というお話だ。ジェレミースタイグのお父さんがこういうお話を作ったのかと思うとなかなか感慨深いものがある。

William_steig_solomon_nail

では、そのジェレミー・スタイグってどんな演奏するの? とお思いの向きもございましょうから、彼を一躍有名にしたアルバム「What's New」から「Time Out For Chris」をどうぞ。ピアノ:ビル・エヴァンス、ベース:エディ・ゴメス、ドラム:マーティ・モレル。

 

アルバム「What's New」はジャズのアルバムの中でベスト10に入るのはちょっと難しいかもしれない。が、ベスト50にはきっとはいるとおもうなぁ。私の持っているアルバムの中では間違いなくベスト5に入るのだが。

 そうだ、ジェレミーがどんな絵を描いているかというのもここに置いておこう。
Steiggomez
なにかお父さんの絵に通じるものを感じ取れるかな?

 

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2022年5月 3日 (火)

図書館の本を借りて悩む

横浜市立図書館の話を書いたのはこのBLOGだったかそれともFacebookの方だったか、もう忘れてしまったのでまぁとりあえず書いてみて、Facebookにしか書いてないのだったら転載しよう(電子図書館の話しか書いていなかった)。

9books

この4月から最大10冊まで借りられることになったのだったかな。今9冊借りているので、その詳細をだらだら書いてみよう。

この投稿は本来スマホから投稿するはずだったのだったが(写真に名前も付けずにそのまま投稿できるので)、スマホからのLOGINが「ただいま混雑中につき」はじかれてしまったので、しかたなくPCから書いている。写真は後でまたスマホからの投稿にトライする(ダメだった)。

・「不吉なことは何も」
 フレドリック・ブラウンの書いたものは高校性の頃にほとんど読みつくしたと思っていたので、図書館の検索でこの本が現れたときには驚いた。こんなタイトルには覚えがない。でも読み始めてみると、この本は「復讐の女神」の新訳版であることがあとがきに書いてあった。そのタイトルなら憶えている。でも読み始めても内容は全然覚えていないので、もう一度楽しめるというわけだ。
   ⇒短編はフレドリック・ブラウンとしては凡庸だった。しかし、最後に収録されていた中編(100ページほど)の「踊るサンドゥイッチ」はとても面白かった。こんな面白い話を忘れてしまうとは情けない。これはどうして映画化されないんだろう? ブラウンの作品では「真っ白な嘘」が映画化されたことを覚えている。これは日本でもTVドラマになったはずだ。「踊る・・・」は「真っ白・・・」よりも絶対に面白いのになぁ。

・エッシャーマジック
 「だまし絵の世界を数理で読み解く」ということでエッシャーの作品を数学的に考証しようという本。これは面白そうなので別途入手して、借りたものは読まずに返却する予定。入手手配済み。⇒入手済み。

・「矜持」ディック・フランシス
 ディック・フランシスが大好きだということはこのBLOGの最初の頃に書いている。この人の作品もほとんど読みつくしていると思っていたが、図書館で検索すると読んでいないのが3冊あったので順次借りて読んでいる。一冊(「拮抗」)はもう読み切って返却した。「矜持」には外へ持ちだした時にも読めるように手製のカバーをかけている。このカバーはこのサイズの本なら大抵使えるので、今後も重宝しそう。
    ⇒「拮抗」も「矜持」も面白かった。「祝宴」はまだこれから。

・「祝宴」ディック・フランシス

 これもディック・フランシスだ。ただし、今回図書館で借りたフランシス物はすべて息子のフィリップ・フランシスとの共作になっている。ムスカは物理学者ということだが、どういうふうに共作したのかはわからない。そういえば訳者も菊池光から北野寿美枝に代わっているのだった。訳に違和感があるかな?と思ったがそうでもないようだ。

・エレクトリック・ステイト
 シモン・ストレインバーグ著 山形浩生訳。まだパラパラと見ただけなんだけど、映画用の絵コンテを写真で表現して説明書きがあるような感じで、絵本みたいに読めるのかな? 面白かったら別途紹介する。

・THE MIRACLE OF M.C.ESCHER
 「エッシャーの奇跡」というわけだが、内容はありがちな作品集。例の横に長い「メタモルフォーゼ」も折りたたんだ形で完全収録されている。

・図説狙撃手百科
 検索するとこういうのが引っかかってくるのが図書館のすごいところだ。こういう本はなかなか書店では見つからないし、アマゾンで見つけても中を見る事がかなわない。内容的には図より文章が多くて、例えばフィンランド軍の「白い死神」としてロシア軍に怖れられたシモ・ヘイヘについて5ページにわたって記述している。ロシアが1939年に「フィンランドがロシア領を砲撃した」との虚報をでっちあげてフィンランドへ侵攻したことによって始まる「冬戦争」は、ちょうどいまロシアがウクライナでやっているように計画性のない侵攻だったらしく・・・というふうな話が列挙されている(まだヘイヘのところしか読んでない)。

・航空機透視図百科図鑑
 この本は現在手に入る様々なカタログやマニュアル、保守説明書などから透視図を作成して作られた本だ。詳しい内容についてはまた紹介する機会があるだろう。

・軍用機大図鑑
 先に紹介した透視図百科とは違って、この本では時系列に従って一定のフォーマットで軍用機の詳細を図示している。有名な機体だけでなく、ロシアやイタリアなどのマイナーな機種についても詳しく説明されているのはオタクにとってうれしい限りである。読んでいると時間を忘れる。




 

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2022年4月23日 (土)

市民の森で悩む

 自宅の近所に「市民の森公園」ができるというのは数年前に町内会の会議で聞いたのだが、なかなか実現しなかった。それが今年(2022年)3月28日に完成したということが町内会報で通知された。正式名称は「名瀬・上矢部市民の森」ということになったらしい。工事は一般競争入札で発注され、費用はおよそ2400万円だったらしい。

Nase_citizn_park_map

 で、早速でもないのだがいろいろと見てきたので記録しておこうと思う。BLOGにまとめるのに手間取っているのだ。

・公園ではなくて「森」なので、広場はあるもののそんなに広くはない。
・「森」の差し渡し(どんぐり広場から西入口まで)は700mほど。
・広場には作り付けの木のテーブルがあるので、少人数での食事はできる。
・散策路はループ状ではなくて交差した経路になっているので、ぐるぐる歩き回るには向いていない。
・街灯の類はないので、夜はおそらく真っ暗になるだろう。夜になってから行く人はいないと思うが、夕方に行く人は早めに帰るのが良い。
・駐車場はない。
・「美人が谷戸」の近くにLawsonがあるので、買い物をすれば1時間くらいは停められるかも。知らんけど(20分以上停めると、厳しく叱られることがあるらしいぞ)。
・西入口から少し歩くとJonathanがあるので、そこにも停められるかも。知らんけど。
・自動販売機とか水飲み場、トイレはない。水を持っていくことをお勧めする。
・公式には「入口」はあるが「出口」がない。一度入ったら出られないかもしれない、というのは冗談。
・道はすべて滑りやすいので、靴の選択には注意すること。
・携帯電話はそこそこつながる。
・各入口へ行くには民家の密集地を通るので、遠足気分で騒いだりしないこと。

 で、歩いているうちに「あれ? ここって2年前に歩いたところだ」と気が付いた。その時の写真もあるので新旧並べてみよう。

 まず、2020年夏。
Nase_shimin_no_mori_before
 で、2022年春。安全を確保するために柵ができた。
Nase_shimin_no_mori_after2

 つまりこんなふうに山道を整備して安心して歩けるようにしましたよ、ということらしい。

 で、せっかく写真を撮ってきたので、それぞれの「入口」から紹介してみよう。

■まずは「チョウガヤト」。
Chogayato1
 これだけではさっぱりわからないと思うんだが、ここへ来るにはオリンピック東戸塚店の前を通る名瀬道路を名瀬下で直進して右手に妙法寺とか青い屋根の「名瀬第二町内会会館」が見えるあたりで左へ入っていくと「ことりの森」というケアハウスみたいなのがあって、その裏手あたりにあるのです。そういう案内が全くないから、こういう駄BLOGでグダグダと書くことになるのだよ。

 追記:
 この看板の左手に「チョウガヤト広場」というのがある。草っパラにテーブルが二つ置いてある。

Chogayatohiroba
追記ここまで。

 しかし、「ヤト」って何だろう?「谷戸」と字を当てている入口もあるのだが、ここの入り口にはたいてい「ヤト」が付く。谷の? 戸? 入口っていうことなのかな?

 で、ややこしいことに名前のない入口というのがある。このチョウガヤトにたどり着く前に小さな墓地があって、そこの脇の石段(正方形のコンクリートタイル)を登っていくと、「どんぐり広場」へ近道する事ができる。
Bochi
 これのどこが墓地なの?っていうとお花が咲いているあたりです。何か灯篭みたいなのがあるでしょ。
 で、正方形のタイルってのがこれ。まぁ、行けばわかるよ。
Seihoukeitairu

 ついでだから、「どんぐり広場」をご紹介。広くはないよね。
Donguri

■北入口
 どんぐり広場から頂上広場へ行く途中に「北入口」への分かれ道があって前から気になっていたので行ってみた。するとすぐに入口にたどり着いて、そこからだらだらと下り坂になる。坂を下りきると、道路へ出るわけだが、説明しにくいのだが名瀬道路の中村バス停のあたりに出る。

 中村バス停なんて本当にローカルな人しかわからないと思うが、なぜか屋上にドナルド・マクドナルドが居る不思議なビルがあって、まぁその辺ですわ。中村バス停は東戸塚駅東口からバス2番乗り場で緑園都市行き、または弥生台行きに乗ります。中村バス停の次は「さかえ橋」で、これがローソンの前になる。料金は220円(前払い)。乗車時間は15分くらいかな。
Donald_nakamura

北口まで戻って(この登り坂がきついんだ)しばらく行くとこんな標識がある。でもこの標識の場所から見える入口だか出口だかには名前が付いていない。こんなに明確に出入口なのにね。
Mumeiiriguti
で、この出口から出てみると、なんと北入口から下る坂に合流した。なんのこっちゃ?

出口を出て振り返るとこんな感じ。
Mumeiiriguti2
で、出口からは中村バス停のドナルド・マクドナルドが見える。
Donald_nakamura2

■「美人が谷戸入口」は名瀬道路のLawsonの近くから入る。とか言ってもきっとわからないと思うのでこれはもう一枚地図を貼らないとだめかな。あとで貼ることにしよう。

 この名前の由来とか書いた立て札でもあるかと思ったが、そんなものはないもんね。そういうサービスはいっさいなし。横浜市の計画書に書いてあったのかなぁ?
Bijin_ga_yato1 Bijin_ga_yato2

順番から行くと、ここで頂上広場の写真を置きたいんだが、撮り忘れたらしい。また行くだろうから続報を待っていただきたい。

追記:

頂上広場の写真を追加。高齢男性お二人が談笑中。この広場を通り抜けると西入口へのルートへ出る。

Chojohiroba

追記ここまで。

■西入口
で、しばらく森の中を歩いていくと「西入口」に出るわけだ。
Nishiiriguchi
でも西入口へ出る少し手前にY字路の分岐があって、これは迷いどころだ。私は左へ行ったが、右へ行くとどうなるのか今の時点ではわからない。山越えの道路に出るんじゃないかと思うんだが今のところ未確認である。

追記:

頂上広場から西入口へ続く分岐の写真がこちら。左手の方へ行くと西入口へ出る。

Bunki

右手のほうへ行こうとするとこんな看板がある。

Juryokinshi

それにもめげずに右手の方へ進んでいくと、ちょっと長い道があって、新たな無名の出口へ出る。なんだか集落のようだったが農家さんの作業場みたいだった。

出口はこんな感じに見える。

Extraexit

追記ここまで。

■バンショウヤト入口
この入口についての解説を最後にしたのには理由がある。この入口は全くお勧めできないからだ。
Banshoyato1 Banshoyato2

まず、道が悪い。湧水が出ているのか、入口へ行く途中の道が水浸しで泥だらけだ。写真は撮ってこなかった。
 そして開けた道に出るまでが大変。私はちょっと土地勘があるのでいつもの川沿いの道に出られたが、知らない人は迷うだろう。民家があるので遭難はしないだろうが、逆に一般道からこの入口にたどり着くのは容易でないだろう。
 ちなみに一般道から行くとしたら、阿久和川ぞいの大きな保育園のあたりから行くのがよい。

で、周辺の目標物を書き込んだ地図がこちら。クリックすると多分拡大されます。

Nase_forrest_map

2022年4月29日追記:

「ヤト」についてはFacebookでお友達のT原さんからこの辺では谷のことを「ヤト」というらしい、金沢区では「ヤツ(谷津)」になったりするらしいとご教示いただいた。どこにそんな情報があるのだろうかと探してみたら、横浜市のHPにこんな記事があった

 『「谷戸」とは、丘陵大地の雨水や湧水等の浸食による開析谷を指し、三方(両側、後背)に丘陵台地部、樹林地を抱え、湿地、湧水、水路、水田等の農耕地、ため池などを構成要素に形成される地形のことです。 』。なるほど。


 それにこんな本(関東地名物語―谷(ヤ)谷戸(ヤト)谷津(ヤツ)谷地(ヤチ)の研究)もあるらしい。

2022年6月5日追記:

 ヤトについて書きそびれていたことがある。上の説明ではわかりにくいと思うのでさらに説明すると、つまり山と平野が入り組んだところで平野が山に食い込んだようなところをいいます。つまりは谷(たに)が終わって平地になるところのことを言うのですが、谷(たに)とはちがう。

 で、東京には「谷(や)」とついて地名が多くあるのですが、これらはみんな「ヤト」なんですね。考えてみれば、「渋谷」も谷(たに)というよりは「ヤト」なのです。

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2022年4月15日 (金)

潜水艦の映画で悩む

 潜水艦と飛行機の映画が好きだ。最近では「ハンター・キラー」が面白かった。ハンター・キラーは映画館で見たが、その時に予告編として告知されていたのが「ウルフズ・コール」だったと思う(それとも007のときだったかな?)。面白そうだったので(予告編というのはたいてい面白そうに見えるように作ってある)観たいとは思っていたが、コロナ禍もあって映画館を探すこともしていなかった。

 すると、幸運なことにアマゾンプライムでこの映画を追加料金なしで見る事ができることになっていた。追加料金を出せば見る事ができることはわかっていて、いつかは見てやろうと「ウォッチリスト」に入れていたら「追加料金なしでもよくなったよ」という通知が届いたのだ。

 「ウルフズ・コール」の公式サイトにはこんなポスターが掲載されている。「人類滅亡」とか魚雷の直撃シーンとか、ちょっと盛り気味ではある。人類滅亡? う~ん、まぁそのきっかけにはなるかもしれないが・・・、魚雷の着弾シーンもたしかにあるのだが、こういう絵ではなかったはずだ(もう一度見て確認した。やはりこういう絵ではなかった)。

 この映画は基本的にはソナーマン(測音探知機オペレータ)の話である。潜水艦は音を頼りに他者やときには地形を認識して運用する。その主体がソナーマンだ。私が潜水艦に惹かれるのも、ソナーにすごく興味があるからだ。ソナーだけで戦うような潜水艦シミュレーションゲームがあるならぜひやってみたい。

 しかしこれ、フランス映画(2020年)なんだよなぁ。フランス製の戦争映画っていろいろとツッコミどころが多かったりするんだが、この映画も所々にそういうところがある。でも許容範囲だろう。ストーリーが面白いのでかなり没入できる。

Wolfscall

Uss_lionfish  一方こちらは「USS ライオンフィッシュ」というやはり潜水艦もの。この絵も盛りすぎ。

 こちらはひどかったなぁ。なにしろアマゾンでの評価が5点満点の1.7である。いやまぁたしかにとんでもない設定ととんでもない展開ではあるのだが、1.7という評価はちょっと厳しすぎる気がする。2.8でもいいんじゃないかな。ちなみに先の「ウルフズ・コール」の評価は3.5だった。

 アマゾンプライムで観た最低の評価は1.4というものだった。こちらは飛行機もので「フライト411」だったと思う。この1.4というのは正当な評価で、私としては飛行機が出てくればそこそこ満足はするのだけれども、この映画だけは本当にあきれ返ってしまった。そういうトンデモ映画を見たい人もたまにはいるかもしれないので、そういうひとにのみお勧めしたい。

 

一方こちらは二次大戦中の潜水艦作戦を描いた映画で、「潜航作戦 U235を追え!!」っていうんだからてっきりU235というUボートの話かと思ったら、そうじゃなくて、っていうつまらない話だったと思う。実はよく覚えていないし、観返す気もないっていう駄作。アマゾンでの評価は2.3だが、「このタイトルは現在ご利用できません」となっている。

Seaviperu235

で、こちらもU235なんだが、こちらは本当にU235というUボートの話。タイトルは「Uボート:235潜水艦強奪作戦」。タイトルに嘘があるのか私が飛ばしちゃったのか「強奪」シーンは憶えがない。

 乗組員がならず者を集めた決死隊ということで、まずトレーニングから始まるっていうのでそこのあたりが面白い。人間関係とかは私にはどうでもいいので、潜水艦のハードウェアをいろいろと見る事ができる。まぁ映画としての作りとか出来とかはかなり低品質だと思う。アマゾンの評価は2.4。まぁ、ふつうだったら評価が3未満は時間の無駄と思って避けるんだけど、潜水艦とか飛行機は別腹ということで。それでも途中をすっ飛ばしてみたりはするわけで。

Uboat235

 最近ではCGで画面とかは何とでもなるんだろうけれども、艦内の構造などは製作したりするのだろう。水中の動きなんかはCGなんだろうな。そういえば昔日本の潜水艦映画で「ローレライ」というとても貧弱なCGの映画があった期待して映画館まで見に行ったのにがっかりして帰ってきたものだった。女の子の河合さに思い切り寄り掛かった映画で、う~ん、まぁかわいいっちゃかわいいんだがなぁ、という映画でした。

 

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2022年4月12日 (火)

海の向こうの戦争で悩む

 ひところ村上龍の作品をいくつか続けて読んでいたことがあった。透明ブルーとかコインロッカー・ベイビーズとか。その時にこの本もタイトルだけは知っていたのだが、どういうわけだかその時は読まなかった。「海の向こうで戦争が始まる」というのはすごく突き刺さるタイトルで、そのあとも何度も思い出したりしていたのだが、その後味悪さというか「対岸の火事を面白がっている自分」というのが何となく嫌だったのではないかと今では思う。

War_beyond_sea

 ロシアがウクライナに非道な侵攻をしている今こそがこの本を読むときではないだろうか。早速オンラインで図書館の手続きをして読んでみた。

 はっきり言うよ。面白くなかった。私には難しすぎたのかもしれないが、読者に無断で場面転換が何度もあって面食らうし(「一方、」「そのころ、XXでは」などをあえて徹底的に削除したんじゃないか、と思うくらいだ)、漢字の間違いはいろいろあるし、だいたい文章が下手だ。なんでそんなに面白くないのかといぶかっていたが、あとがきを読んで納得した。以下に引用する。

あとがき

 この作品を書き上げた夜、あるバーでリチャード・ブローディガンに会った。「二つ目の小説になる本を書いたよ」そういうと、ブローディガンは「ふぅん」と横を向いた。この野郎、おめでとうくらい言ったらどうだ、と思ったが、彼はその時機嫌が悪かったらしい。もう一度僕に向きなおるなり、「大事なのはね、三作目だ」と短く言った。

 「処女作なんて体験で書けるだろ? 二作目は一作目で習得した技術と想像力で書ける。体験と想像力を使い果たしたところから作家の戦いは始まるんだから」

 脱稿の酔いが、あっと言う間に醒めてしまった。そのバーからの帰り、昔の友達のことを思い出した。「俺が生きている時は注射針が腕に刺さっている時だけだ。残りは全く死んでいる。残りは注射器の中に入れる白い粉を得るために使うんだ」歩きながら、小説は麻薬にそっくりだと思った。

 つまりこの作品は第二作だったのだな。第一作の「透明ブルー」も実は私にはあんまりおもしろくはなかったんじゃなかったかな?この「海の向こう」を読んでいて何となく既視感があったのは、「透明ブルー」を思い出したのかもしれない。でもこのタイトルはかなり刺さった。刺さったけれどもそのタイトルが小説の中でうまく展開できていないのが残念だ。

 読み終わった後で、「腰巻」が表紙裏に添付されているのに気が付いた。これを先に呼んでいたら印象が変わったかもしれないが、しかしとんがっとるなぁ。

読者へのメッセージ

風呂場のタイルに貼り付いている女の髪の毛、それが青い地球の末梢神経だ。戦争はすでに始まっている。我々の頭の中にビジョンとしてではなく、宮殿として空に浮いているのでもない。戦争は海の向こうで、また我々の目の裏側で確実に始まっているのだ。それは近代戦争しか体験のない我々の親たちの想像力を超えている。僕は戦争を見た。意味を考えるのは見た後でいい。僕の見た戦争をあなた方に語りたかった。

著者

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