自宅の近所に「市民の森公園」ができるというのは数年前に町内会の会議で聞いたのだが、なかなか実現しなかった。それが今年(2022年)3月28日に完成したということが町内会報で通知された。正式名称は「名瀬・上矢部市民の森」ということになったらしい。工事は一般競争入札で発注され、費用はおよそ2400万円だったらしい。

で、早速でもないのだがいろいろと見てきたので記録しておこうと思う。BLOGにまとめるのに手間取っているのだ。
・公園ではなくて「森」なので、広場はあるもののそんなに広くはない。
・「森」の差し渡し(どんぐり広場から西入口まで)は700mほど。
・広場には作り付けの木のテーブルがあるので、少人数での食事はできる。
・散策路はループ状ではなくて交差した経路になっているので、ぐるぐる歩き回るには向いていない。
・街灯の類はないので、夜はおそらく真っ暗になるだろう。夜になってから行く人はいないと思うが、夕方に行く人は早めに帰るのが良い。
・駐車場はない。
・「美人が谷戸」の近くにLawsonがあるので、買い物をすれば1時間くらいは停められるかも。知らんけど(20分以上停めると、厳しく叱られることがあるらしいぞ)。
・西入口から少し歩くとJonathanがあるので、そこにも停められるかも。知らんけど。
・自動販売機とか水飲み場、トイレはない。水を持っていくことをお勧めする。
・公式には「入口」はあるが「出口」がない。一度入ったら出られないかもしれない、というのは冗談。
・道はすべて滑りやすいので、靴の選択には注意すること。
・携帯電話はそこそこつながる。
・各入口へ行くには民家の密集地を通るので、遠足気分で騒いだりしないこと。
で、歩いているうちに「あれ? ここって2年前に歩いたところだ」と気が付いた。その時の写真もあるので新旧並べてみよう。
まず、2020年夏。
で、2022年春。安全を確保するために柵ができた。

つまりこんなふうに山道を整備して安心して歩けるようにしましたよ、ということらしい。
で、せっかく写真を撮ってきたので、それぞれの「入口」から紹介してみよう。
■まずは「チョウガヤト」。

これだけではさっぱりわからないと思うんだが、ここへ来るにはオリンピック東戸塚店の前を通る名瀬道路を名瀬下で直進して右手に妙法寺とか青い屋根の「名瀬第二町内会会館」が見えるあたりで左へ入っていくと「ことりの森」というケアハウスみたいなのがあって、その裏手あたりにあるのです。そういう案内が全くないから、こういう駄BLOGでグダグダと書くことになるのだよ。
追記:
この看板の左手に「チョウガヤト広場」というのがある。草っパラにテーブルが二つ置いてある。
追記ここまで。
しかし、「ヤト」って何だろう?「谷戸」と字を当てている入口もあるのだが、ここの入り口にはたいてい「ヤト」が付く。谷の? 戸? 入口っていうことなのかな?
で、ややこしいことに名前のない入口というのがある。このチョウガヤトにたどり着く前に小さな墓地があって、そこの脇の石段(正方形のコンクリートタイル)を登っていくと、「どんぐり広場」へ近道する事ができる。
これのどこが墓地なの?っていうとお花が咲いているあたりです。何か灯篭みたいなのがあるでしょ。
で、正方形のタイルってのがこれ。まぁ、行けばわかるよ。
ついでだから、「どんぐり広場」をご紹介。広くはないよね。

■北入口
どんぐり広場から頂上広場へ行く途中に「北入口」への分かれ道があって前から気になっていたので行ってみた。するとすぐに入口にたどり着いて、そこからだらだらと下り坂になる。坂を下りきると、道路へ出るわけだが、説明しにくいのだが名瀬道路の中村バス停のあたりに出る。
中村バス停なんて本当にローカルな人しかわからないと思うが、なぜか屋上にドナルド・マクドナルドが居る不思議なビルがあって、まぁその辺ですわ。中村バス停は東戸塚駅東口からバス2番乗り場で緑園都市行き、または弥生台行きに乗ります。中村バス停の次は「さかえ橋」で、これがローソンの前になる。料金は220円(前払い)。乗車時間は15分くらいかな。

北口まで戻って(この登り坂がきついんだ)しばらく行くとこんな標識がある。でもこの標識の場所から見える入口だか出口だかには名前が付いていない。こんなに明確に出入口なのにね。

で、この出口から出てみると、なんと北入口から下る坂に合流した。なんのこっちゃ?
出口を出て振り返るとこんな感じ。
で、出口からは中村バス停のドナルド・マクドナルドが見える。

■「美人が谷戸入口」は名瀬道路のLawsonの近くから入る。とか言ってもきっとわからないと思うのでこれはもう一枚地図を貼らないとだめかな。あとで貼ることにしよう。
この名前の由来とか書いた立て札でもあるかと思ったが、そんなものはないもんね。そういうサービスはいっさいなし。横浜市の計画書に書いてあったのかなぁ?

順番から行くと、ここで頂上広場の写真を置きたいんだが、撮り忘れたらしい。また行くだろうから続報を待っていただきたい。
追記:
頂上広場の写真を追加。高齢男性お二人が談笑中。この広場を通り抜けると西入口へのルートへ出る。

追記ここまで。
■西入口
で、しばらく森の中を歩いていくと「西入口」に出るわけだ。
でも西入口へ出る少し手前にY字路の分岐があって、これは迷いどころだ。私は左へ行ったが、右へ行くとどうなるのか今の時点ではわからない。山越えの道路に出るんじゃないかと思うんだが今のところ未確認である。
追記:
頂上広場から西入口へ続く分岐の写真がこちら。左手の方へ行くと西入口へ出る。

右手のほうへ行こうとするとこんな看板がある。

それにもめげずに右手の方へ進んでいくと、ちょっと長い道があって、新たな無名の出口へ出る。なんだか集落のようだったが農家さんの作業場みたいだった。
出口はこんな感じに見える。

追記ここまで。
■バンショウヤト入口
この入口についての解説を最後にしたのには理由がある。この入口は全くお勧めできないからだ。

まず、道が悪い。湧水が出ているのか、入口へ行く途中の道が水浸しで泥だらけだ。写真は撮ってこなかった。
そして開けた道に出るまでが大変。私はちょっと土地勘があるのでいつもの川沿いの道に出られたが、知らない人は迷うだろう。民家があるので遭難はしないだろうが、逆に一般道からこの入口にたどり着くのは容易でないだろう。
ちなみに一般道から行くとしたら、阿久和川ぞいの大きな保育園のあたりから行くのがよい。
で、周辺の目標物を書き込んだ地図がこちら。クリックすると多分拡大されます。

2022年4月29日追記:
「ヤト」についてはFacebookでお友達のT原さんからこの辺では谷のことを「ヤト」というらしい、金沢区では「ヤツ(谷津)」になったりするらしいとご教示いただいた。どこにそんな情報があるのだろうかと探してみたら、横浜市のHPにこんな記事があった。
『「谷戸」とは、丘陵大地の雨水や湧水等の浸食による開析谷を指し、三方(両側、後背)に丘陵台地部、樹林地を抱え、湿地、湧水、水路、水田等の農耕地、ため池などを構成要素に形成される地形のことです。 』。なるほど。
それにこんな本(関東地名物語―谷(ヤ)谷戸(ヤト)谷津(ヤツ)谷地(ヤチ)の研究)もあるらしい。
2022年6月5日追記:
ヤトについて書きそびれていたことがある。上の説明ではわかりにくいと思うのでさらに説明すると、つまり山と平野が入り組んだところで平野が山に食い込んだようなところをいいます。つまりは谷(たに)が終わって平地になるところのことを言うのですが、谷(たに)とはちがう。
で、東京には「谷(や)」とついて地名が多くあるのですが、これらはみんな「ヤト」なんですね。考えてみれば、「渋谷」も谷(たに)というよりは「ヤト」なのです。
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