座頭市
キタノ・ブランド最新作。映画館で見た友人によると「とりあえずタケシが強い」と。
劇画調の作りでベネチアで監督賞。5月からアメリカ封切りだが、わかりやすいからけっこう受けるんじゃないかな。エンタテインメントに撤しているから、タケシが本当に言いたかったであろう最後のメッセージは薄められてほとんど意味を持たなくなってしまっている。これを補強する伏線が欲しかったところだ。それがあればもっと作品に深みが出たと思う。
打楽器パフォーマンスグループ「STOMP」の影響が随所に見られることを指摘しておこう。
大楠道代の「コケ」という珍しいものも見られる。タケシ軍団がおいしいところをもらっているのもご愛敬。「アレ」は義太夫じゃないのかなぁ?
VHSで見たんだけど、音声のレベルが低いしみんなぼそぼそしゃべるので台詞が聞き取りづらい。映画館で見たら消化不良になると思う。これはレンタルで見るべきです。タケシの映画って、そういう意味で(字幕で見た方がわかりやすい)国際市場を意識しているのかも。
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