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2004年4月18日 (日)

Jeremy Steig

Whatsnew ジャズを聴くようになって、3枚目か4枚目に買ったのがこの「What's New」というアルバムだった。ビル・エバンスとジェレミー・スタイグの競演で、たしかVerveのパンフレットかなにかで「必聴盤」と推薦されていたので買ってみたのだったと思う。

鮮烈だった。このアルバムを聴いて、それまでのフルートのイメージが吹っ飛んでしまった。実際、このアルバムではビル・エバンスもスタイグの毒気に押されてか、いつもとは違った側面を見せている。スタイグがエバンスをあおったのだ。

このアルバムで初めて聞いた「ストレイト・ノー・チェイサー」も「SO WHAT」も私の中ではこのアルバムでの演奏が基準となっている。他の演奏を聴いてもいつもこの演奏と比べてしまう。

「無限に向かって集束する」という表現を実感したのもこのアルバムでだった。スタイグの演奏でそういうところがあるので。

私はこのアルバムを大変気に入ってしまって、自分でも3枚(LP2枚、CD1枚)買ったし、ほかの人にも何枚かプレゼントしたりしたものだ。いやもうほんとに私の好きなジャズ・アルバムのベスト5にはいまでも入っているのである。

ジェレミー・スタイグは当時のビル・エバンス・トリオでベースを弾いていたエディ・ゴメスの高校時代の友人である。ニューヨークの「High School of Art and Music」とか言うところで一緒だったらしい。このころ、ビル・エバンスとスタイグのこのユニットは大評判だったらしく、何度もTVに出演していたらしい。村上龍がこのころアメリカで遊んでいたらしく、随筆にこのユニットを見たことを書いていた。

鮮烈なスタイグのフルートには実は秘密がある。彼は子供の頃に交通事故に遭い、顔面の半分が不随なのだ。そのために唇のコントロールが実はうまくできず、特殊なマウスピースを使っているらしい、実際にどんなマウスピースを使っているのかは私もよく知らない。


このアルバムを機会に、私のジャズの好みはエバンス系とスタイグ系の両方に人脈を追究するようになり、趣味が錯綜していくことになる。スタイグからはヤン・ハマーとかデニーザイトリンとか。あ、そういえばビトウス→ハンコック→マクラフリン→デジョネットという人脈も追いかけていたのだった。

スタイグの父親はウイリアム・スタイグと言って有名な漫画家らしい。今も活躍しているのだそうだ。スタイグ本人も微妙なテイストの線画を得意としていて、今年の10月にも横浜(なんで横浜?)で個展を開くらしい。

私はまだ彼のライブを見たことがないのだが、日本にもよく来ているらしい。毎年春ごろに来るというので気にしているのだが、まだ見つけていない。ライブに行くときにはぜひとも彼のアルバムを持っていってサインをねだろうと思っている

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