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2004年4月 2日 (金)

ジョアン・ジルベルト

Joao320 ジョアン・ジルベルトはボサノバの創始者である。実際に多くの曲を書いてボサノバを発展させたのはトム(アントニオ・カルロス)・ジョビンなのだが、ボサノバのルーツはジョアン・ジルベルトだ。ボサノバ特有のギターの弾き方をバチータというのだが、これを最初にやったのもジョアン・ジルベルトだ。

奥さんだったアストラッド・ジルベルトのほうが日本では有名かもしれない。私も最初はアストラッドしか知らなくて、ジョアンは「アストラッドの夫」だと思っていた。実際にはアストラッドはジョアンたちの取り巻きの一人で、虎視眈々と妻の座と歌手デビューを狙っていたのだ。

そのジョアンが昨年9月初めて来日した。ボサノバ誕生から45年にして初めての来日であった。そのうわさを聞いたときにチケットを取ろうとしたが、すでに売り切れていた。このCDを見つけたのは先週だった。Amazonと値段を比較した上で都内某所で今日買ってきた。

このコンサートをCD化する計画は当初なかったそうだ。しかしジョアンいわく「こういう聴衆を何十年も求めていたのだ(もっと早く気づけよ)」というほどの反応のよさと、本人が自分のパフォーマンスを気に入ったこともあって、本人がDATで録音していたものを急遽CDにすることが決まったという。

残念なのは雑音その他の理由によって「イパネマの娘」や「ディサフィナード」など数曲を収録できなかったことだ。

演奏はいつもながらに丁寧なもので、歌とギターだけのシンプルな構成ながら、「これ以上に何が必要だというのだ?」とでも言わんばかりの完成度だ。ギターも難しいことはしていないようで、長年の年輪を感じさせる丁寧なでき上がり。

私がギターを弾きたいと思ったのは、「イパネマの娘」を弾きたいと思ったからだった。中学生の頃どこかで耳にしたこの曲をナントカ自分で弾きたいと思ったのだった。

ご存じの方も多いと思うが「イパネマの娘」はブラジルのイパネマ海岸をさっそうと歩く娘を見て「ああ、おれはあのこに惚れちゃったぜ、でもあのこはこっちを向いてもくれないんだな。チッ。」という歌なのだが、実際にその曲を作ったジョビンがその時に見ていた娘というのが特定されていて、この人は本当にモデルになってしまったらしい。

東京の四谷に小野リサのお父さんが経営するブラジル料理の店があって(名前を失念)、一度だけ行ったことがある。生演奏が始まると、各テーブルに簡単なシェーカー(缶ジュースの空き缶に砂を入れてガムテープでふたをしたもの)が置かれて、お客さんも参加するというものだったのだが、その缶に印刷されていたモデルさんがまさにその「イパネマの娘」だという。

いまではその「イパネマの娘」の娘が2代目を継いでいるそうだが、ちょっと見てみたい気はするね。


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