ジャンベ
土曜日の昼飯をどこで食べようかな? とショッピングモールをうろうろしていたら、いつもちょこちょこ覗いている小物屋にジャンベがいつくか並べられているのに釣られてしまった。
この店にジャンベが置いてあるのは前から知っていたし、前に小物を買いがてらジャンベをいじったりしていたので、いつも通りの冷やかしだったのだが、いつもとは別の店員さんが私の目線を素早くたどって「これが一番いい音なんですよ」というセールストークだ。
なんでも店長がこういうの好きらしくて、バリ島で買ってくるらしい。
で、実は私もこういうのが好きなのだ。コンガ、ボンゴの系統は大好きで、店先においてあるとついつい手が出る。「触るな」と書いてあっても触る。ヘリのあたりを強く叩いて「カン!」という感じの音が出るとうれしい。さらに連打してそれが決まるとさらにうれしい。
昔、マイルス・ディビスのライブを見に行ったときに、コンガ奏者のムトゥーメがコンガを手でダブルストロークしているのを見て、なんとかかんとかまねごとをやっていたりしたのだ。手首を回転させながら親指と他の4本の指を交互に使ってダブルにするのだ。ベースのチョッパーに似ていなくもない動作だ。
これを右手ではちゃんとできるのだが、左手がまだ完全でない、テンポが速くなると遅れてしまう。それで、両手を使った三連符まではできるようになっているのだが、16分ができないんだなぁ。
とまぁ、そんなことを頭の中でつぶやきつつ、ジャンベを三連符で叩いていると「うまいですねぇ、どうやるんですか、それ?」と店員さんが聞いてくる。誉め殺しか? 上手じゃないか。
実はコンガのテクニックとしては指先と手首の近いところの両方を使ってダブルストロークするテクニックがあるらしいのだが、私はどうもこれが苦手なのでもっぱら手首の回転を使っている。そんな話も交えて盛り上がってしまい、なんだかどうにも買わないと引っ込みがつかないような感じになってきていた。これはまずい。
しかもお値段が意外におてごろだ。高さ30cm」くらいの小さいものが2300円、50cmくらいのが4300円、もう一回り大きい60cmくらいのが1万円だという。ちなみにここに掲げた写真のものは高さ65cm、打面の直径が37cmで6万円する。
しかしだ、私は自問する。
「おまえはこれが欲しいのか?」
「YES。」
「買ってどうするのだ?」
「練習する。」
「練習してどうするのだ?」
「・・・・・・。」
というわけで、「またくるから」と言い残して帰ってきたわけだが、これ、きっとまた行くと思う。
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