« 著作権に頼らない音楽ビジネス | トップページ | 「最悪」「邪魔」奥田英郎 »

2004年10月17日 (日)

滅び行くJazz喫茶

今朝の朝刊によると、年収18万円ほどしかない新潟のジャズ喫茶にJASRACの職員が訪れ、(客として)営業状態などを尋ねたあと、過去10年分の著作権料として数百万円の請求書を送りつけたという。

過去10年の青色申告書を提示して、せめて収入以下にしてくれないかと頼んだのだが職員は目も通さず「人の音楽を流して金を払わないのはどろぼうと同じだ」と言ったという。

そりゃ、JASRACの職員はそれが仕事だから、そんな人と交渉してもしかたがないかもしれないのだが、しかしね、ジャズのCDがなんで売れると思っているのだ? 人々がジャズに触れる場所ってそんなにないだろ? こういう場所で宣伝費ももらわずに普及に努めている人たちがいるからこそジャズのCDが売れるんだよ。JASRACの職員も少しは自分のやっていることがどういうことなのか考えてみたらどうだ? どうせJASRACの上層部なんてどこかからの天下りで真剣に音楽のことを考えているわけじゃあるまい。

宣伝費は宣伝費、著作権料は著作権料、別々のものであってJASRACはそんなこと知りません、と。それは確かに一理ある。でもたったの一理だぞ。しかもその一理は音楽を滅ぼすぞ。

「こんな音楽があります」ということを広めることと、その音楽を楽しむことを区別することは難しい、楽しむ方にだけ課金し、広める方には課金しないということが難しいのなら、いっそそのどちらにも課金しなければいい。

課金すべきは、個人がその音楽をなんらかの形で所有しようとするときだ。CDを買ったり、着メロをダウンロードしたり、あるいはコンサート会場で音楽を聴くこと、さらにはカラオケでの使用に課金することに全く異存はないが、不特定の聴衆に対して音楽を流すことは「自動的に宣伝費と相殺される」ということで無料にすべきだろう。

先日、そういう「不特定聴衆を対象として音楽を流す」場所でイランの音楽を聴いた。これはなかなかおもしろくて、それについていろいろ知りたいと思うようになり、CDを探してみようと思うようになった。ま、たぶん町のCD屋にはないだろうから海外から輸入することになるだろうから日本の音楽業界には全く関係ないことなんだろうけどね。

昔よく行ったジャズ喫茶の話なんかを書いてみようかと思ったが、またにしよう。今思いつくジャズ喫茶の名前は「Pisa」「Knee Knee」「Output」「Junior」「Check」「Half Note」「さりげなく」「Trio」ちょっと離れたところで「Big Boy」「蝶類図鑑」。これでだいたい、年齢層と地域がわかるな。

トラックバック

|

« 著作権に頼らない音楽ビジネス | トップページ | 「最悪」「邪魔」奥田英郎 »

音楽」カテゴリの記事

コメント

日本の音楽が滅びる理由はそれだよ。

投稿: | 2012年11月20日 (火) 01時06分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/214007/15208640

この記事へのトラックバック一覧です: 滅び行くJazz喫茶:

« 著作権に頼らない音楽ビジネス | トップページ | 「最悪」「邪魔」奥田英郎 »