JAZZ ROCK
もう死語だけど、JAZZ ROCKという言葉があった。たぶん1960年代だ。ジャズの方から見ると、「ジャズの人がロックをやっている」という見方になるのだが、ロックの方から見ると「ロックの人がジャズよりのことをやっている」と言うことになるので、これは全く話がかみ合わない。
私の理解では(Jazzの方から見た見方)、Gary Burtonの「Duster」(1967)がJAZZ ROCKの走りだと思っている。このアルバムにも参加しているLarry Coryellがそれ以前になにかやっていた可能性はあるが、レコードとしては残っていないようだ。
そのあたりから始まったJazz ROCKのピークはやはりGary BurtonがKeith Jarrettと競演した「Gary Burton & Keith Jarrett」(1971)ではないか。って、Gary Burtonが好きなのでついついそっち寄りになるのだが。
その路線を踏襲したグループもいろいろあったと思うのだが、それらはその後「クロス・オーバー」などと呼ばれたり、あるいはマイルス流のロックの取り込みによってブラック・ファンクの基礎となる。実際にファンクがその形をなしたのは、Herbie Hancockの「Head Hunters」(これ、何年だろう? 1972? 1973?)が出てからになる。
ジャズロックはそれに続く「クロスオーバー」、「ファンク」、「フュージョン」を生み出す基礎となった。そして、それらがジャズを衰退させることになるのだった。
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