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2005年2月26日 (土)

20万Gはほんとうか?

Dison20050226 サイクロン型の掃除機が大人気だ。空気流を旋回させて遠心力を生み出し、それで細かい塵や埃を取るらしい。

だが、広告で20万Gというふうなことを言っていて、それはちょっとおかしいんじゃないのかな、と思った(今は15万Gと言っている)。だって、20万Gというのは1グラムのゴミに200kgの力が加わるということだよ? 1グラムのゴミは大きすぎるから、それを1mgとしても、200gだ。

遠心力の公式は「F=mv^2/r」だ。このv^2/rの部分が20万Gだか15万Gになるというのだ。掃除機の曲率半径はせいぜい5cmか10cmというところだろうから、

200000*9.8=v^2/0.05 をvに関して解いてやると、v=308m/sということで秒速308mという速度になるぞ。まぁ辛うじて音速を超えていないけれども、これは亜音速だ。ほんとにこんな数字が出るのかなぁ?

というふうに思ったのでメーカーに問い合わせてみた。昨年10月28日に到着したその回答が以下である。

>このたびは弊社製品に関するお問い合わせを頂き誠に

>有り難うございます。 弊社の掃除機の気流速度は、

>コンピューターシミュレーションを用いてサイクロン

>(竜巻状の気流)の速度を測定しています。これが

>唯一の測定方法でございます。

>

>この方法で内部サイクロンの回転速度を求めて、

>その回転速度で発生する遠心力を算出いたしします。

>

>弊社の最大遠心力は、2番目のサイクロンである内部

>サイクロン(ルートサイクロンという下向きに徐々に

>半径が小さくなっているコーン状のもの)で実際に

>到達するものでございます。(DC12の内部サイクロン

>の一番径が小さい部分は、直径15mmとなります。)

>

>ダ**ンの気流速度と内部サイクロンの直径の小ささ

>を考え合わせると、2,600rpsの速度と回転速度が比較的

>小さくても、直径が小さいために、ルートサイクロンの

>内部で実際に200,000Gの遠心力に到達可能でございます。

>

>また何かございましたらいつでもお問い合わせ下さいませ。

>今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。

>

>ダ**ン株式会社

というわけで、先の遠心力の公式を変形した「F=mω^2r」というのを持ち出してきたので、毎秒2600回転、直径15mmで計算してみると、

(2600*2π)^2*0.0075/9.8=204240

ということでたしかに20万Gになるなぁ。で、その時の速度は15mm*π*2600で秒速122mだ。

しかしそんな狭いところを秒速122mの気流が通るか? しかも直径15mmのサイクロンって、そんなに狭い隙間を気流が通るのか? ほんとにほんとなの?

そんなに高速な塵や埃が飛び回ったら、サイクロン壁面のプラスティックがどんどん削れるんじゃないのかなぁ?

と、謎は尽きないので、誰か買って見てください。

メーカーの示している構造図(リンク)

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コメント

ダ…ダイキン…

投稿: | 2009年10月17日 (土) 13時59分

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