なつかしのLPどもよ
別に私の素行が悪いからということではないのだが、ニョーボが子供を連れて実家へ帰ってしまった。ちなみに25日の金曜から行ってて、今日にはもう用事を済ませて帰ってきている。
で、早速しめしめというわけで、前から一人になったらやりたかったことを始めた。なにかというと、LPプレーヤを引っ張り出して昔買って死蔵しているLPを聞いてみようというわけだ。
聞くだけだとナニなのでPCなどつないでみて、音質の劣化などがないか、波形とかスペクトルとか調べてみることにする。というわけで写真のような状態。こういうのは家族がいるとちょっと難しい。前から機会さえあれば、と狙っていたのだった。
ところが、いざ始めようとするとイコライザ(リンク)がない。レコードプレーヤにはイコライザと言うものが不可欠で、これはなにをするものかというとレコードの溝に音を刻むときにはノイズに負けないように高音を強調して書き込んでいるのだが、それをそのまま再生すると高音がきつくて低音が出ないというおかしな音になるのでそれを補正してやることが必要になるのだ。
この機能をイコライザという電子回路でやるのだが、昔のオーディオ機器には必ず付いていたイコライザ(「PHONO入力」端子があれば付いている)が昨今のオーディオ装置にはついていない。ウチのオーディオもご多分に漏れずそういうニュータイプなので、普段はLPを聞けないのだ。だいたいレコードプレーヤというのは場所を取るので、いつもはしまい込んであるのだ。だからこういうときにでもないとなかなかLPを聞くことは難しいわけ。
そうこうしているうちにイコライザが見つかったので、二日かかって20枚くらいのレコードを聞いたわけだが、記録のためにどんなレコードを聞いたかを残しておこう。
- Art Farmer: To Sweden With Love
- Bob James: Bold Consentions
- Bob James: Explosion
- Elvin Jones: Merry Go Round
- Elvin Jones: On the Mountain
- Elvin Jones: LIVE
- Gary Burton: New Vibe Man In Town
- George Shearing and Mongomery Brothers: Love Walked In
- Herbie Hancock: Speak Like a Child
- Jan Hammer: Malma Maliny
- Jeremy Steig: First Album
- Jeremy Steig: Wayfaring Stranger
- Joe Farrell: Penny Arcade
- John Arbercrombie: Gateway
- John Arbercrombie: Timeless
- John McLaughlin: My Goal's Beyond
- Miles Davis: Get Up with It
- Modern Jazz Quartet and Laurindo Almeida
- Oscar Peterson & Stephane Grapelli
- Tamba 4: Samba Blim
- Tamba 4: We and the Sea
昔集めたレコードを調べてみると、当時のことがいろいろよみがえったりよみがえらなかったりする。なんでこんなレコード買ったんだろう?とか、あるいはそのレコードを買った、できれば思い出したくない理由とか。
思い出すに、当時の私は前衛的なモノにあこがれていて、しかし、それをどうも好きにはなれなくて、なんとか好きになろうと努力していたようなフシが見える。ジョン・アバクロンビーを買っているのが興味深いが、これは競演しているヤン・ハマー目当てであったと同時に、マクラフリン(と最近では呼ばれているが、私の中ではマクローリンと呼んでいる)の継承者としてのギタリストを求めていたのだろうと思う。結局それはCDの時代になってジョン・スコフィールドになるのだが(そういえばジョンスコのLPは一枚もないのだった)。
で、そういえば私はヤン・ハマーになにか惹かれるものがあったのだなぁ、といまさらにして思うわりにはCDを一枚も持っていないのであった。
ほかにもまた聞き返したいLPが山とあるので、また機会を見てチャレンジするとしよう。
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