わらしべ長者
チロルチョコは一個10円だ。
あなたは駄菓子屋でチロルチョコを一個買った。しかし買った直後に自分の欲しいものはこれではなかったことに気づく。隣にある20円のペロペロキャンディが欲しいのだった。
「おばさん、その10円ボクのだよね?」
「そうだねぇ」
「じゃぁ、このチロルチョコ返すから、その10円とチロルチョコでペロペロキャンディと交換してよ。」
「・・・え~??」
「その10円はボクのだし、このチロルチョコもボクのだからあわせて20円でしょ?だからそれとペロペロキャンディを交換してよ。」
「・・・わかった・・・。はい、これ。」
しかしあなたはまた気が変わる。
「おばさん、その10円とチロルチョコはぼくのだよね?」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「ボク」が支払った10円はすでに「ボク」のものではない。それを指摘しなかった時点でおばさんの負けなのだ。こういう理屈は普通通らない。
しかし、株とかのM&Aとかではどうもこういうことがまかり通るらしい。株や土地を担保にして金を借りる。借りたお金でまた株や土地を買って値上がりを待つ。詳しい手法はしらないのだが、株というのはどうもそういううさんくささがあって、どうも信用できない。
ライブドアのやり方に問題があるとか言って、証券取引に関する法律を見直すとかいう話だが、だいたい、証券取引に関係した法律ってなにが正義なのかわかったもんじゃない。おそらくは「健全な証券取引のため」の法律なんだろうけど、そもそも証券取引って健全なのか?
小口で参加している個人株主をちゃんと保護できるような仕組みを作り出せるような姿勢を法律と行政が持っているのかどうか、それが問われているんじゃないのかな?
よく分からないまま言うんだけど、「健全な証券取引」ってどういうものなのか、教えて欲しいものだ。値上がりを狙って株を買うことが100%健全とは言えないと思うのだが。
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