John Swope
TVでたまたま見つけたのだが、清里のフォトミュージアム(リンク)で10月23日まで終戦直後の写真を展示しているらしい。
写真で引用しているのがその一部で、これはこのサイトのためにトリミングしたものなので、オリジナルの絶妙なトリミングを再現できていない。帰還兵がアメリカ人に写真を撮られるということをどういうふうに感じていたのだろうか、その複雑な心境が表情に現れていると思うのだが。
終戦直後の日本人のいろいろな表情を捉えた得難い写真集だと思う。
なかでも私に印象深かったのが、WEBには提示されていないのだが、やはり帰還兵が玄関口に座り、彼が履いている長靴(ちょうか)のヒモを若い奥さんがほどいていると言うものだった。これはなにかジーンと来るものがあったね。
奥さんも昔の日本人によくいたタイプで、決して美人ではないのだが、ご主人が無事に帰ってきたと言う喜びを素直に表現してにこやかだ。ご主人もそんな奥さんを押さえ気味な表情で見守っているのだった。
いや、この写真は本当に、今思い出してもなんだかジワンとくるぞ。
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コメント
これはNHK教育の「新日曜美術館」ですね。故あって毎週録画しているので僕も見ました。あの時代の端っこなりでも記憶にあるのがちょっと誇らしいかも。
投稿: taki | 2005年9月25日 (日) 00時41分
おー、そうでしたか。奇遇っていうのか、それとも必然か。
投稿: picks-clicks | 2005年9月25日 (日) 01時14分