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2006年1月の3件の投稿

2006年1月30日 (月)

ライブドアは氷山の一角

Livedoor20060130 去年の暮だったか、東証で扱っている株の時価総額が2005年頭の1.4倍になったということを聞いて、「ああ、また実体のないものにそうやってお金がつぎ込まれていくんだなぁ、」と思ったのだった。で、その1.4倍になった額というのが一体いくらくらいなのかなぁ? と思って調べてみようと思っていたのだった。

結論からいうと、東証の時価総額は322兆円から523兆円になったということらしい。すごいよね。ちなみに日本の国家予算は230兆円くらいなのだ。

などと思っているうちに年が明けて、あっと言う間にライブドアに捜索が入ってホリエモン逮捕だ。M&Aのための組合を作って47億円を還流させたとか。

ちっちゃいね、47億なんて。東証の扱い額からすればカスみたいなものだ。523万円の預金がある家の子供が47円の万引きをしたようなものだ。

きっとこれは氷山の一角だ。

でも、ライブドアが具体的にどういうトリックを使ったのか、私にはよく分からなかった。で、いろいろ調べてみると、今回の容疑以前の問題として、ライブドアには大きな疑惑があることがわかった。

出典はここである:http://consul.mz-style.com/subcatid/10

ここからPDFファイルをダウンロードできる:http://yamaneosamu.up.seesaa.net/image/horiemon.pdf

で、概略を書いてみるとこういうことだ。

ライブドアの前身であるオンザエッジは600万円の出資金で有限会社としてスタートした。

そのお金の半分(300万)は堀江が出し、残りの半分のうちの2/3(200万)を堀江の恋人が、残りの100万w恋人の父親が出したということになっている。実際はその「恋人の父親」が出したものと見られる。

次の年(1997年)、オンザエッジは株式会社になる。400万円を増資して資本金は1000万円、5万円の株200株を堀江100株、恋人80株、父親20株で持つことになる。

1999年8月、オンザエッジは株主割り当て増資を行って資本金4000万円/800株となる。ここまでは問題ない。

ところが同年9月、第三者への株割り当てとして、200株を一株300万円で二つの怪しい会社に売り渡す。それまで一株5万円だったものが(特に実績を上げているわけでもないのに)なんと300万円で買うやつが現れたのだ。これはもちろん、なにかおいしいことをにおわすものがあったからだろう。

つまり、この時点ではまだ上場していないので、高い株価で株を売買した実績を作りたかったのかもしれない。もちろん、これらの高額株主はオンザエッジの上場直後にウリ抜けている。

2000年12月、得意技の「株12分割」ということをやる。これで、お金を使わずに株の総数が800株から9600株に増える。

12分割の直後に上場するのだが、ここでの株価がなんと600万円。これは300万円で売買した実績を踏まえて2倍にしたものかもしれないが、直前の12分割も考えると300万のときの24倍の価格である。しかも300万というのも、もともとの株価の60倍という値なのだ。

だから、1999年9月から2000年12月の間に、株価は実質60×24倍=1440倍になっている。こんなことを許してしまうのが東証マザーズである。

まぁ、先のPDFを読んでくれい。あとは同じようなことを繰り返して時価総額を膨らましてきた、というのがライブドアなのだ。

ところで、彼の「恋人」が気になったあなたはここに写真を掲げた本を読んでみるといいだろう。彼は彼女がだんだんうっとおしくなって、別の女性を好きになり、妊娠させて結婚し、離婚しているということだ。

おもしろいのは初版本と第三版ではその辺りの記述が変わっていること。そのこともPDFには書いてあるのでご参考に。第三版でも離婚した奥さんのことは書かれているらしい。

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2006年1月15日 (日)

SAYURI

Zz SAYURIを見てきました。

スピルバーグには他にも日本を描いた「太陽の帝国」という映画があって、私はこの映画が好きだ。本当に日本のことを分かっているのか? という点で100点はあげられない気はするが、わからないことは分からないままにしていて断定を避けているあたりに好感を持っている。

SAYURIも日本の描き方として賛否両論あるようで、たしかに100%賛成できるというわけじゃないんだけれども、すくなとも80%くらいは同意できるものであるし、外国からの視点というのは我々には計り知ることの出来ないものなのだから、まぁそういう見方もあるのか、と容認する(というあたりが日本的)という感じ。

SAYURIはいい話だと思う。詳細は書かないけれども、だいたい芸者のことなんて我々でもよく知らないわけだから、「こうなのだ」と言われると「へぇ、そうなのか」と思ってしまうということかもしれない。「水揚げ」とか「身請け」という言葉は知っていても、実際のことなんて知らないわけだし。

で、昨年っていうか、昨々年かな? ラスト・サムライで日本の男が描かれ、今回はSAYURIで日本の女性が描かれたわけだが、これだけ見て日本を分かったような気になる人たちがけっこういるのがアメリカという国で、新しい理解とおそらく新しい誤解が生まれるのではないだろうか。

混乱のもとはおそらく、ラストサムライの小雪とSAYURIの役所だ、ともに描かれるのと反対側のジェンダーを演じている。そういう彼らの行動がきっと外国人には不思議に写ると思うのだが、」その説明が不足しているように思う。あるいは必要がないと思っているのか、それとも説明することをあきらめているのか。そういうミステリアスな部分を残しておくのが将来のマーケットとして望ましいということなのかもしれない。

チャン・ツィイーってZhang Ziyi と書くらしい。スタッフロールには英語ふうにZiyi Zhangとクレジットされていた。

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2006年1月 9日 (月)

大吉

Daikichi20060109_1 正月だというのでおみくじを引いてみた。

昨年は「吉」で、そういえばそんなものかな、という感じだった。

今年はいきなり「大吉」である。しかし、内容を読んでみると素直には喜べないようなことが書いてある。

「大吉」

危険な橋を渡るような心配なことがあり驚きと苦しみもありますが、後はすべて和やかに喜びが訪れます。小さなことにも用心すればさらによくなるでしょう。

「言」

自圭のかけたるはなお、磨くべし。この言のかけたるはなさむべからず。

(「かけたる」は王偏に石という字で、たぶん「かけ」と読むのだろうと思う)

願い事:できないようで危ないですが、あとでかなうでしょう。

待ち人:支障があってこないようです。

失せ物:出にくいです。下の方にあります。

旅行:盗難に注意していくことです。

商売:買うのはよくありません。

学問:安心して勉強なさい。

方向:西と南の間ならよろしいでしょう。

争いごと:時が経たないと勝てないでしょう。

求人:思ったようになります。

転居:いかない方がよろしいでしょう。

お産:軽くはありません、用心してください。

病気:意外に重く長引きますが心配ありません。

縁談:親類の妨げがあってすぐにはまとまらないでしょう。

「教え」:山は山を必要としない。しかし、人は人を必要とする。

「神のみこえ」:おのが身はかへりみずしてひとのため、尽くすぞひとの務めなりける。

ううむ、これで「大吉」? 年末にはハッピーとなるということなんだろうか?

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