痴漢冤罪で悩む
私が疑われたわけじゃなくて、映画の話だ。「それでもボクはやってない」。怖い話だ。
ナニが怖いって、刑事事件の裁判では99.9%が有罪になる、という話。さらにそれは被告が有罪であることを認めているものも含んでいるからというので、被告が罪状を否認している場合には無罪になる確率が3%だということ。
そもそも、刑事事件というのは国家(検察)が個人を訴えるものであって、その訴えに対して「無罪」と断ずることは裁判官としても非常に難しいことであるらしい。
たとえ裁判の本来の目的が「無罪である人を罰から救うこと」であっても、上記のような現実のまえには裁判官の勤務評定(?)もあったりして難しいことであるらしい。「司法の独立」というのはいったいどうなっているのだ?
そんなふうに有罪率が高いものだから、弁護士もはじめから「無罪になればもうけもの」という気持ちが奥のほうにあったりすることもあるかもしれない。
たいていの刑事事件は証拠があり、アリバイがあったりなかったりするわけだが、痴漢というのは証拠がなくても逮捕できてしまう。現行犯は一般人であっても逮捕権があるのだ。
それらのことをベースにして作られた映画が、そんなに面白いわけはない。腹を抱えて笑うようなシーンは一度もないのだが、これはぜひ見ておいたほうがいいと思うよ。
さて、私はそんなことは以前から百も承知なので、通勤電車の中では常に両手をつり革にかけて、手でおかしなことをしていない、ということを常にアピールしている。だいたい、そんなに混む路線でもないので、電車で通学していた娘たちも痴漢にあった経験がないという環境ではあるのだが。
もし万一、電車の中で痴漢の疑いをかけられたら、冤罪対策として近くにいる男性に股間を触ってもらおうと思っている。勃起しているかどうかをチェックしてもらって、証人になってもらうのだ。電車の中でそういういかがわしい気持ちになっていることがないとは言い切れないが、まず大丈夫だろう。何かの都合で勃起してたら、アウトだな。
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