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2007年8月 2日 (木)

更迭か辞職かで悩む

赤城農相は「前日夜、ひとりで静かに考えて決めた」と言っているが、1日朝にはやる気満々だったという報道もある(ソース未確認)。1日朝、安部首相に呼ばれ、「一からやり直してはどうか」と言われて、「紙をください」と事務官に便箋をもらい、その場で辞職願いを書いたということらしい。

つまり「詰め腹を切らされた」、「辞職だが実質更迭」というのが真相らしい。

では「実質更迭」と「更迭」では何が違うかというと、それはつまり安部首相に説明責任があるかないか、というわけで。「更迭」するには理由を説明しないといけないが、「辞職」なら単に了承するだけでよくて説明する必要がないからだ。

ずるいな。いや、小ずるいんだな。こうやって、小さな小ずるいことを重ねてごまかしていくのが安部のやり口だ。「法律の範囲で処理していると聞いている」、「月800円で大臣を辞めろというのか」。

小泉も論点のすり替えが得意だったが、安部はもっとスケール小さく小ネタでいらつかせてくれる。まったく情けない政府だ。

7月末の時点で安部は「赤城を含めて内閣を一新する」と、名指しで赤城の次期内閣入りはないことを明示した。これを受けて赤城は「内閣改造までは安泰」「よ~しそれまでがんばるぞ」と思っていたらしい。ところが8月1日朝にまた別の赤城疑惑が発覚し、安部の堪忍袋が切れたらしい。

しかし、こうやって「実質更迭」を「辞職」と言いくるめ、「前日の夜に一人で静かに考えた」などと、ごまかしにもほどがある。赤城はしゃべればしゃべるほどボロが出る体質らしい。

決して同情するわけではないが、実は私にもそんな経験がある。しゃべればしゃべるほど言っていることがおかしくなるのだ。それはなぜかというと、「絶対にしゃべってはいけないこと」があるからなのだ。いや、私の場合はそうだったのだ。

で、「言いたいことがあるなら言ってみろ」と言われて、「言いたくないことはありますが、言いたいことはありません」とか言ってさらに墓穴を掘ったりする。「じゃぁ、その言いたくないことを言ってみろ」「言いたくないので言いません」「なぜ言えないのか言ってみろ」「言いたくありません」等等。ああ、もう思い出したくもありません。

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