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2007年10月13日 (土)

セルメンの新機軸に悩む

Sermentimeless「セルメン」とは「Sergio Mendes」のことである。セルメンはもともとファンキー系のジャズピアニストだったのだが、ボサノバブームに乗ってポップス界への転進を図る。

まずはピアノトリオで活動していたようだが、「ボサリオ」という名前でもトリオ活動を行っていたようだ。これはあとで出てくる(はず)ボサリオとは別グループである。

セルメンは「ブラジル65」というグループで同名のアルバムをつくり、米国マーケットのマーケティング調査を行った、のだと私は思う。英語の曲も歌えるワンダ・ヂ・サーをボーカルに起用し、インストルメンタルな曲や、原語(ポルトガル語)の曲も配して、どの曲がウケるのかを見定めようとしたのだと思う。

そのマーケティングの結果生まれたのがボサロック(という、今から思えば恥ずかしい名前で当時呼ばれていた、と思う)「ブラジル66」である。

ブラジル66はピアノトリオに二人の女性ボーカルを配したグループである。最初のころは追加的なパーカッショニストもいなかったはずだ。このグループの歌う「マシュ・ケ・ナダ」をご記憶の方も多いと思う。私も今日の夕刻、大阪の某所で何かの店の店先で流されていたのを聞いたばかりだ。バスドラムを強調したリズムセクションと、二人の女性ハーモニーの妙が40年前の曲であっても古さを(それほど)感じさせない。

ブラジル66は、その後ブラジル77、88と進化を遂げ、99とか2000ってのもあったのかな?77の時には、弟分グループとしてデビューさせた「(新)ボサリオ」からメインボーカルを引っこ抜き、さらにはセルメンの奥さんにしてしまうという暴挙に出たりした。このボサリオというグループのプロデューサーがセルメンだったのだから、なんだそれ?という感じだが、この件は以前に書いた。

で、1996年に「OCEANO」というアルバムを出してからセルメンはぱったりアルバムを出すのをやめてしまった。このオーシャノというのもラップを入れたりしていたのだが、これが当時のブラジル音楽としてどう評価されていたのかはよくわからない。

で、そのオーシャノからそろそろ10年たとうという2005年にセルメンが発表したのが「TIMELESS」というアルバムなのだ。ああ前置きが長い。

この新しいアルバムは、セルメンが大好きという変なHIPHOP野郎が「YO!YO!,セルメンYO!,おれはYO!、あんたをYO!、リスペクトしてるぜYO!メ~ン!?」などといってセルメンと意気投合して作った、ということになっている。ほんとかなぁ?

まぁいきさつはともかく、出来上がったものはブラジル66にラップがかぶさっているようなもので、なんだか猥雑極まりない、って感じだ。私の頭が古いんだろうけどね。どうもHIPHOPってのはコンビニの前にたむろしているチンピラのイメージで好きになれない。HIPHOPダンスを見るのは好きだけど。

リスペクトしているだけあって、ブラジル66のころの「マシュ・ケ・ナダ」とか「Slow Hot Wind」なんかはボーカルアレンジをそのまま使っている。ひょっとしたら当時のボーカルトラックをそのまま使っているのではないかと思うくらいだ。いや、ほんとにそうかも知れんぞ、と思ってライナーノーツを見ると2004年に録音と書いてある。ボーカルはグラシーニャ・ラポレスとデビ・ノラで、前者はセルメンの奥さんである。ラニ・ホールかと思った。

で、一曲だけとても気になる曲があって、それは表題曲の「TIMELESS」なんだけれども、この曲で使われているガットギターの音がとてもとてもよいのだ。ギタリストはKleber Jorgeとクレジットされているが、楽器についてのコメントはない。どういう弦を使って、どういうボディで、どういうマイクを使って録音するとこういう音になるんだろうか? あるいはどうやって弾いたら? ひょっとしてGODINあたりのエレアコだったりするのかなぁ? こういうガットギターが欲しい。

その曲の一部をここに置いてみよう。|AbM7|B7|Bbm7|A7+5|みたいな感じかな?ボーカルはIndia Arieというひと。

と、このギターの話を書くための前置きが超長いっ。

スティービー・ワンダーがこのアルバムに参加してるって?どこに? ああ、あのハーモニカか。何でビリンバウにハーモニカなんだろう?と思っていたのだった。

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コメント

お初です。昨日ブログデビューしました(笑)
僕もボサノバとかジャズよく聞きます。興味があったらこっちにものぞきにきてくださいヾ(@⌒ー⌒@)ノ

投稿: ko-suke | 2007年10月13日 (土) 11時59分

どうもはじめまして。

実はメセニーの悪口も書いていたりします。
http://picksclicks.cocolog-nifty.com/blog/2004/09/post_0dbe.html

ゲイリー・バートンと一緒に演奏しているときのメセニーは好きです。ちょっと抑えた感じになるのでね。最近では「LIKE MIND」がとてもよい感じです。

投稿: PICKS CLICKS | 2007年10月13日 (土) 14時06分

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