巨匠の手遊びに悩む
台湾への飛行機の中で、映画「Transformer」を見た。スピルバーグの子供だまし映画(男の子向け)だ。孫と一緒に遊んでいて思いついたとかいうことをインタビューで言っていた。そういうのでご商売繁盛でよろしいですね~。
見ていて気になるのが物理的(力学的)リアリティの欠如だ。アニメとかCGものではそういうのが実におろそかで、子供の教育に良くないのではないかと私は本気で心配している。
例えばジェット機が飛んできて、ロボットに変身するのはまぁよしとしよう、しかし慣性があるから、ジェット機の速度で飛んでいるものが突然ビルのてっぺんに立てたり、ほんの少しつんのめるだけで道路上に立てるるわけはないのだ。
こういうのは前から気になっていて、アニメでも崖から落ちる人が途中で枝につかまるなんてことがあるが、実際にはまずできない。これくらいのことはことは体育会系視聴者参加番組「サスケ」見てればわかるだろうが、見ていないとわからない。サスケはそういう意味で貴重な番組だと思う。
トランスフォーマーはご存知の通り日本製の玩具が発端だが、CGでは2003年にこういう作品がWEB上に発表されていた。今ではYoutubeで見ることができる。たぶんこれがCG版トランスフォーマーの走りのはず。
最初にこれを見たときにはCGとは気づかなくて、おお、よく作ったもんだなぁ、と感心していた。最後のギラリと光るあたりであれれ、と思ってCGと気づいたのだった。これがたったの4年前だからなぁ。今じゃこんなのCGで当たり前になってしまったけど。
このCGを作る過程を、作った本人が紹介しているページがこれ。
http://www.themichaelsmith.com/VWVideo.htm
ビデオの中で背景に人が歩いているが、これがこのCGを作った本人だということだ。
このひとの最新作がこれ。スピルバーグのよりもリアルっていうか好感が持てる。
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コメント
小沢さとるっていう漫画家がいましたが、あの方は造船の設計をされていたそうで、サブマリン707なんかの実にリアルな動きはその知識が存分に生かされていたものですね。横山光輝のアシスタントをしているころに、横山氏の描く船とか飛行機の動きがリアルでないので、勝手に修正していたとかいう話です。松本零士の初期作品なんかは、明らかに小沢さとるのパクリだと思います。
トランスフォーマーの亜流ですが、ビーストウォーズというCGアニメが90年代にありましたね。昔のゲームっぽい画面で、息子がよく見ていました。
http://www.youtube.com/watch?v=xGDOzMTpXpM&feature=related
投稿: taki | 2007年11月17日 (土) 22時06分
おー、すごい。CG怪獣の変身ものですか>ビーストウォーズ
投稿: PICKS CLICKS | 2007年11月17日 (土) 23時39分