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2007年12月10日 (月)

銃の暴発事件に悩む

昨日(12月9日)目黒区に住む医師(39)の自宅で銃が暴発して2歳になる次男が亡くなった。

医師は12丁の銃を合法的に所持し、前日の9日にもクレー射撃の大会に出場したところだった。所持する4丁の銃の手入れをしていて、道具を取ろうと部屋を離れた隙に次男と5歳の長男が部屋に入り、戻ってきたときに長男が銃の引き金のあたりを触っていたので、「危ないから触るな」と言おうとした時に銃が暴発して次男の胸を弾丸が貫通した、ということらしい。

亡くなった次男もかわいそうだが、長男もこれからどうやって生きていくのやら。一生の心の傷になるなぁ。

とは言いつつ、どうも腑に落ちないところがあるのだが、まずなぜ手入れ中の銃に実弾が入っていたのか?という点、これは大会に出たときに撃ち切らなかった銃弾が残っていたということなのだが、練習ならともかく、大会だから何発打つかということは予め決まっているはずで、それが「撃ち残し」たというのが、なんだかおかしい。

さらに、銃というものは実弾を入れて引き金を引いても弾は出ないもので、ボルトを引くとかなんらかの操作が必要になるはずだ。というのは銃を撃つには銃弾のお尻にある雷管を撃針で叩かないといけないのだが、そのためにスプリングを縮めることが必要になる。自動ライフルや自動拳銃というものもあるが、これは一発目の爆発のガスで2は爪を装てんし、さらに撃針のスプリングを縮めるので、一発目にはかならず操作がひつようなはずなのだ。

問題の銃がどういうものかははっきりしない。クレー射撃の大会だったというから散弾銃かと思ったが、次男の胸を貫通しているというから散弾ではないだろう。ライフルという報道もあったが、ボルト式か自動かはわからない。

なんにしても、たとえ実弾が入っていたとしても、引き金を触ったくらいでは弾丸は出ないと思うのだが、どうだろう?さらに子供の力ではボルトを引くのは無理だと思うのだ。

なんか、まだ真相は明らかでないという気がするなぁ。

12/12 追記:

銃はブローニング社製のライフルだったらしい。自動なのかどうかはわからない。なんにしても、大会で撃ち残した弾丸が残っていて、しかも撃針が引かれていて、しかもしかも安全装置が働いていなかったというのはちょっと考えられないのだが。

ライフルを合法的に所持するには、猟銃の免許を取得してから10年たたないと免許が下りないという。医師は39歳で、遅くとも29歳の時には猟銃の免許を持っていたということになるから相当なベテランである。

5歳の長男が(おそらくは父親の操作を見て覚えていたりして)、自分で弾丸を装てんしたことは考えられなくもない。しかし、ボルトをひけるのか、という疑問が残る。普段から銃で遊んでいたのならありえるのかも。

新聞の報道によれば、弾丸は次男の右胸を貫通し、床にめり込んでいたという。ちょっと待って欲しい。銃は応接室のテーブルに置かれていたのではなかったか? その場合、銃口の向きはほとんど水平のはずだ。2歳児の胸というと床から40~50cmというところだろうし、応接室が体育館ほどの広さでもない限り、射角はかなり下向きということになる。

テーブルを挟んで次男から1mくらいの距離をおいて立っていたという長男の位置から、たとえ銃を手に持って構えても、次男の胸を貫通してしかも床にめり込むような角度で撃つのは不可能なのではないか?

大人が銃を持って次男に向けて発砲したなら、貫通した銃弾が床にめり込むことは考えられる。医師か、あるいはほかの大人の誰かが冗談のつもりで撃ったら弾が出てしまった、ということだったのではないだろうか?

ライフルでも硝煙反応というのはでるのではないだろうか? 硝煙反応を調べれば誰が撃ったのかははっきりするはずだ。

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この事件、おそらく長男が引き金を引いてしまったんでしょうから「暴発」ではないですよね。 私が気になっているのは、弾が装填されていたかどうかですよね... [続きを読む]

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