難解英語小説の訳本に悩む
本屋をのぞいていたらたまたま見つけたのが、この「アメリカン・デス・トリップ」。へぇ、おもしろそうじゃん、と思って手にとって見ると、ジェイムズ・エルロイだ。
お、っと思ってぱらぱら見てみると書き出しに覚えがある。おお、これはあのCold Six Thousndではないか。原語で読もうと思って挫折したやつだ。
とかいいつつ買って帰ったのが実はもう2ヶ月ほど前だ。通勤のときしか読まないぞ、と勝手に決めているので読了までに2ヶ月かかってしまった。上下二分冊だし、読み続けるのに時間があいてしまうとわけがわからなくなって読み返したりしているし。
いやなにしろ、ブラックダリアのときに懲りているので、人の名前は厳重チェックだ。今回も混同しがちな名前があって注意が必要だ。
話の内容は凄いよ。なにしろ冒頭のシーンのバックになんとなく流れるニュースがケネディ暗殺だ。話が進むにしたがって歴史的事実であるキング牧師とロバート・ケネディ暗殺が、ええとなんていうか、題材となっているというかなってくるというか。
原語の文章も凄かったが(ほんとにわからなかったのだ。冒頭の部分を見ていただこう)、日本語訳もなかなかのものだ、訳者はさぞ苦労したことだろう。
エルロイのファンでなくても、ミステリ好きとか、陰謀好きのかたにはぜひお勧めしたい一冊です。
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