文学の未来を語れなくて悩む
「現代日本の小説」 by 尾崎真理子
この本は朝日新聞の書評欄で見つけた。すぐアマゾンで検索して注文したのは、面白そうだったというよりも「電子化された小説制作作法の影響」というものがどんな風に書かれているのか興味があったからなのだ。
筆者は読売新聞の文芸部ベテラン記者である。主に各種の文学賞の審査員や受賞者の書いたものや彼らとのインタービューの経験から日本のここ20年の文学状況を俯瞰している。
この本はいろいろな面で面白かった。単に「最近この本が面白い」みたいな読み方でも満足できるのではないだろうか(実は同類の本を読んだことがないのでよく知らないのだけれども)。
実際、この本の中で紹介されている本のなかにはまたアマゾンで注文してみようかという本が何冊かある。そういう意図で書かれている本ではないのだろうけれども、まぁ文学の未来を語ってみたって仕方ないと思うし。
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