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2008年2月 9日 (土)

人力車の夢を見て悩む

旅先の駅でタクシーを待っていたのだ。

タクシー待ちの列に並んでいて、私の順番が来ると、そこにはタクシーではなくて人力車がいた。人力車といっても、明治大正のころの和風なのではなくて、スティール製というのか、なんだかスポーツ用品的なデザインだったような記憶がある。

「え!?」と思ったのは、人力車ではなくてその引き手を見たときだった。いでたちはスピードスケートとか、リンクを走る自転車競技の選手が着るような体にぴったりとしたボディスーツなのだが、異様なのは彼に(たぶん男性だったと思うのだ)腕がなかったことだった。

両腕が肩からないので、身体は流線型である。「ああ、腕がないと自転車には乗れないだろうなぁ」と思ったのは、東南アジアでよくある自転車で引っ張る人力車を連想したからだっただろうか?場面的には「タクシーの運転は難しいだろうなぁ」ということを考えてもよかったはずだ。

普通の人力車なら、乗客の座席から伸びた棒と言うのか枠というのか、そういうものを引き手が握り締めて走り出すわけだが、彼の場合は腰の部分に何か仕掛けがあって、ちょうど馬が馬車を引っ張るように腰のくびれで客席を引っ張るようになっていた。

どんな風にして行き先を告げたのかは覚えていない。顔にぴったりと張り付くようなスポーツグラスをかけていたから表情も読めず、大体客のほうを見ようともせずに前方を見ていたように思う。

この人とどんな話をしたらいいんだろうか?という心配は無用で、というのは彼が極端な前傾姿勢をとり、頭は私から見てはるか前方にあるので、話をするどころではない。その前傾姿勢を見て私は「ああ、これはロードランナーだ」と思ったのだった。

Roadrunner
ロードランナーというのは、バックスバニーとかウッドペッカーとかが出てくるユニバーサルスタジオ系のアメリカン・アニメのキャラクターである。

夢なので、到着してからどうやってお金を払ったのか、とか領収書はもらえたのか、とかいうことはわからないのだが、こういう夢を見るってのはどういうことなんだろう?

キーワードは「欠落」、「疾走」、「会話がない」そして「ロードランナー」。うむ。よくわからないが、こういうキーワードを書き留めておくとそのうちに何かわかるのかも。

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