母の一周忌で法事のために大阪へ行ったわけだが、もう実家には泊まれない。墓が神戸にあるので、神戸のホテルに泊まった。ついでに久しく見ていない神戸の街を見てみようかという魂胆だ。
まず、地下鉄にびっくり。これは帰りに新神戸から新幹線に乗ることを決めるときに、新神戸駅へのアクセスを考えていたときに発見したのだが、いつできたんだろう? とにかく私はこれに乗るのは初めてだ。
墓参りして、ホテルに直行。荷物を置いて町に繰り出すと、もう薄暗くなっている。とりあえず食事しないと、ということだが、ファミレスはいやだとか居酒屋もいやだとか、なかなか意見がまとまらない。結局鯉川通りを歩いていて通りの向こう側にこじんまりとしたイタリアンレストランを見つけて入ってみる。MARCOという店だ(写真は次の日に撮影)。
料理は良かったし、厨房のすぐそばのカウンター席だったのだが、厨房の3人が非常に言葉少なくて好感が持てる。やっと聞き取れたのが「これ、XXテーブル」くらいだったか。
客もみんな静かで、時々笑い声が聞こえるくらいだが、みんな尻が長いぞ。ほとんど客が回転しない、ってことは私たちも回転しなかったのだが、そこそこ注文は入れていたのでまぁいいんじゃない。アルコールを注文しないので売り上げには貢献しなかったかもだが。
注文したものがいくつか「品切れ」だったことを恐縮して、帰り際には3人そろってお見送りしてくれた。いい感じの店だなぁ。
兄弟店として「RICE PASTA」というのがあるというので、これも翌日探してみた。すると南京街の西口の並びにあった。また来ることがあったらこちらにもお邪魔してみようと思う。
そういえば、この南京街というのも以前にはなかった町並みだ。元町駅の近くにそういう一角があった記憶はあるのだが、元町駅の南東ではなかったか?
新しい南京街は元町筋2丁目くらいの南側だ。西口の鳥居の礎石をみると、平成17年定礎と書いてあった。そんなのぜんぜん知らなかったよ。だいたい、元町の南側なんて行こうとも思わなかったものなぁ。
だらだら食事をしていたので、終わったらもうホテルへ帰る時間だが、ポートタワーが綺麗なので、写真を撮ってみた。
一夜明けて、昨夜目星をつけていた「コーヒーのニシムラ」でモーニングセットをいただく。ひざに置く紙ナプキンのかわりにタオルを持ってきてくれる。このタオルが暖かかったのは、そういうものなのか?
で、朝食をとってメリケン波止場方面を歩いてみる(順序逆だったかも)。するとなぜかサンバ教室の看板とかあるが、写真だけ撮ってパス。波止場はなんだか公園みたいになっていて、昔はこんなじゃなかったと思う。むかしは普通の波止場だったと思う。
波止場ではフリーマーケットが行われれるらしくて、車で乗り付けている人たちがたくさん店開きをしていた。
そんなメリケン波止場でまず目を引くのがこの「超伝導電磁推進船ヤマト1」だ。
これは超伝導コイルで生成した磁場内の海水に電流を通し、フレミングの法則により推進力を得る実験船で、1992年6月16日神戸港でに世界初の航行に成功したという。
そういえばその原理を示す模型を1990年ごろだったか、東京お台場の「船の科学館」で見たことがあった。これはなかなか悲惨なもので、公害を出さず、振動も騒音もないということだったが、実験模型の電極が悲惨に腐食していた。そりゃそうだろう。海水は塩水だから、これに電流を通すと+極には塩素ガスが発生し、-極付近にはNaOHだから苛性ソーダが発生する。電極が腐食しないほうが不思議というものだ。
不思議に思って調べてみると、こういう有毒な分解生成物を出さないために交流電流を流し、それだと推進力が得られないので、今度は磁界のほうも交流の周波数にあわせて回転させると言う。そんなの効率悪いじゃないか。
と思ったら、やはりこのヤマト1も実際の航行速度は8ノットだったということだ。これじゃぁ実用化は難しいわなぁ。
一方こちらは、時代をぐんぐんさかのぼってコロンブスが「イヨー国が見えた」と叫んだとされるサンタマリア号のレプリカだ。こんな小さな船で世界の果てまで行こうとしていたのだなぁ。すごいなぁ。

もう一枚の写真は北野町異人館街にある神戸モスク。この建物は私が小さいころからあって、子供心に変わった建物だなぁと思っていた。学校へ行く途中にあったと思っていたのだが、今回よく考えてみると方角違いだ。おそらく三宮からうちへバスで帰るときにトーアロードを上っていくときに見たものらしい。

まぁそんなこんなで、異人館街から東へ向けて歩き、以前に見つけていたおいしいパン屋(セ・エム・アッシュ)で無茶買いし、三宮駅前でまたイタリアンを食べて帰途に着いたのであった。
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