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2008年4月14日 (月)

にじむマスクに悩む

さて、鼻茸の手術だが、どこかのWEBに書いてあったほぼそのとおりの展開だった。

まず鼻の穴の中のどこかにに麻酔薬を注射したあと、麻酔薬をしみこませたガーゼを鼻の中にどんどん突っ込んでいく。そしてそのまま30分ほど放置。

診察室へ呼ばれて椅子に座ると、麻酔のガーゼをとり出したあと、鼻の穴に何か突っ込んでごりごりごりごりごりっと削るような感じで切り取っていく。頭に近いというのか、耳に近いというのかそういう音が大きく響くのでちょっと怖くて「お、お、」と声が出る。「痛いですか?」と聞かれるが、そうじゃなくて単にびっくりしているだけ。

「はさみでチョキン」と思っていたらずいぶん時間がかかっている。全部で20分くらいかかっただろうか。最初約3cmくらいのモノがあるという話だったのが実際にそれを切り取ってみるとまた奥にあって、それで時間がかかったらしい。二つ目のハナタケが鼻から取り出されたときには、看護婦さんたちの間から「おお!」と軽いどよめきが起こってうれしかった(なんで?)。

Hanatake 切り取った鼻茸のひとつは小指くらいの太さ、もうひとつの奥のほうのは親指くらいの太さだ。これでも麻酔がかかっているから小さくなっているのだということだ。せっかくだからと看護婦さんに頼んで写真に撮らせてもらったのだが、残念なことにメモリモジュールが壊れてしまってここに掲載できない。モザイクかけて載せようと思ってたのだけど。
で、止血のためにまたガーゼを突っ込んでいく。これがちょっと痛い。いったいどうやっているのかわからないのだが、傷口を塞ぐように、しかもガーゼ自体が解けないようにしているのだろう。

施術が終わって、「血が鼻から出るのはかまわないが、喉の奥から出てくるようだったら電話して」と言われる。電話するのはいいけど、そのあとは往診ってことはないだろうから、やっぱり「じゃぁ来て」ってことになるんじゃないのかな? とか思いながら帰るわけだが、手術した左の鼻からとめどなく鼻汁が出る。それをティッシュで押さえつつとぼとぼ家路につくわけだ。この手術が水曜日で、次は月曜日にこのガーゼを取るという。

ガーゼは単に止血だけではないようで、血混じりの鼻汁が喉のほうへ流れないようにブロックしているようだ。なんかそういう決まりでもあるのかな? だいたい、人間の鼻腔はいわゆる鼻汁が常に分泌されていて、それが一日に200mlとか、そんな値だったはず。それが全部のどの奥に流れずに鼻の穴から出てくるわけで、これはすごい量である。これからガーゼを取るまで、この鼻汁に悩むことになる。

家に帰っても、普通にしていると鼻汁が出るので、早々に寝てしまう。寝ていると鼻汁が出ないからね。その代わり、起きたときには口の中にちょっと血の味が。

次の日は出勤なので、左の鼻の穴にコットンを詰めてマスクをしていく。このコットンが曲者で、最初はわからなかったのだが、繊維に沿って血が流れるから普通にたたんで突っ込むと血混じりの鼻汁がどんどん出てきてしまう。しかもマスクは空気を通すことを主眼に作られているから、鼻の穴から顔を出しているコットンに触れると、マスクの前面に染み出してしまうのだ。

コットンで血混じり鼻汁を阻止するには、繊維を長手方向じゃなくて横手につかわないといけない。これに気がついてから染み出してくることは少なくなったが、それでも何かの拍子にマスクが色づくので、マスクの内側にビニルシートをテープで貼り付けておく。これで安心。

で、今日やっとそのガーゼが取れて気持ちよかったなぁ。これでやっとすいすい呼吸ができる。思えばこういうすいすい感は久しぶりだ。いつからこの鼻茸はあったんだろう? 看護婦さんによれば「この大きさは1年や2年じゃないね。」ということは4、5年かな? 油断するとまたできるらしいが、まぁちょくちょく顔を出すのかな?

で、実を言うと、この投稿のタイトルを何にしようかということで長らく悩んでいたのだったりする。

2010年1月13日追記: 前回手術しなかった右のハナタケが気になっていて、機会があれば切除したいと思っていた。何故か食事の時に鼻汁が出ることがあるとか、呼吸の時に右の鼻の穴が気になったりするから。左の鼻茸を切除してそろそろ2年になるが、できることなら花粉が飛び交う前に済ましておきたい。

ということで、再度上大岡の浅井医院に行ってみた。診断の結果は「右は以前と変わっていないから、まだ切除する必要はない」ということだった。診察券を持っていったら初診料を取られないかと思ったが、しっかり取られて診察料が3000円近くかかった。

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コメント

鼻茸初体験で不安でいっぱいの私のブログに有益なアドバイスをありがとうございました。
Picksさんの記事を読ませていただいて、少し安心いたしました。幸い職場には夏休みをとっているのでマスクににじむ血の心配はいらなそうです。手術後の症状など参考にさせていただきます。
他の記事も読ませていただいて、話題の広さに大人のブログを感じました。しかも、読みやすい。
とても楽しませていただきました。

投稿: ひめちゅ | 2008年7月13日 (日) 13時35分

ええとなんて言えばいいんでしょう? 「お大事に」というのも違うし、「お疲れ様」も違う。「同病相哀れむ」という感じの挨拶をしたいんですが。

でも、きっとハナタケ持ちは多いと思いますよ。気がついていないだけで。私の周りにもいつも鼻をグスグス言わせているのがいて、「ハナタケじゃないの?切れば?」とまでは言えずに悶々としております。

私の行った医者も横浜では有名らしいんですが、最初は「これくらいだったら切らなくてもいいよ、どうする?切る?」というのできっぱりと「切ってください」と言ったのですが、実際に切ってみると奥に見えていなかった大きなハナタケがあったりして、これを見逃してどうするんだ、って感じです。

私の知り合いが私の1ヶ月ほどあとにやはりハナタケを切ったのですが、彼の場合はCTスキャンで中をちゃんと確認してから手術に入ったんだそうで、それくらいはやって欲しかったですね。

その知り合いの彼も、私のアドバイスで手術の日にマスクを持っていって良かったと言っていました。医者もそこまでは気がつかないのでしょうか。

投稿: PICKS CLICKS | 2008年7月13日 (日) 16時41分

戻って参りました!!全身麻酔の手術はなかなかしんどいものでした。
お見舞いライブのお申し出をありがとうございます!
お気持ちをありがたーくいただきました。
退院してきてしまいましたので、PICKS CLICKSさんのブログの中のセッション記事を探して聞かせていただくことにいたします。まずは、ご報告まで。

投稿: ひめちゅ | 2008年9月 6日 (土) 22時35分

大変でしたね。

私の場合は、手術後2,3日でガーゼを抜き取るときに「ああ、取り出したハナタケを検査しましたが、良性でしたよ。」と軽く言われたので、「検査に時間がかかっている」といわれている時点でいやな予感がありました。

でも無事退院できたようでよかったですね。

今後もご自愛ください。

投稿: PICKS CLICKS | 2008年9月 7日 (日) 00時53分

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