怖いギターに悩む
購入してそろそろ1ヶ月になろうかというエレガット(ヒストリー:HEG120NT)だが、昨日ステージで使ってみて、なかなか怖いギターであることがわかった。
ナニが怖いかというと、心の動揺がはっきりと音に出てしまうのだ。
どういうことかというと、このギターは弦高が低いために、ピッキングをあまり強くできず、比較的弱いピッキングで演奏することになり、それはつまりダイナミックレンジが下がるということではあるのだが、逆に音の出し方にデリカシーが要求される、ということなのではないだろうか。
それ以外ではかなり満足度の高いギターだ。このギターは島村楽器の主張であるところのサークル・フレッティングという技法を施してあるのだが、私はこれにはぜんぜん価値を認めていなかった。むしろ何でミネハラ・チューニングを導入しないのだろうか?とおもっていたのだが、このギターはミネハラ的な懸念はほとんど感じられない。ナットの低さがいいのか、あるいは元々弦高が低いので、押弦時のテンションの変化が少ないからかもしれない。
しかし、購入した当初、弦の緩み方は尋常ではなかった。1日置いて弾いてみると半音以上下がっていることもあったし、連続して1時間弾いているうちに3弦が40セント(100セントが半音に相当)下がったこともあった。
ギターを買ったときに店員さんから「弦を張り替えておきましたから」といわれたのが気になっていたのだが、その張り方が良くなかったのだろうと思う。
写真を撮っておけばよかったのだが、ペグ側の弦の巻き付け方が非常に綺麗で、一目見てこれはまずいなと思ったものだった。しかも巻きつけ回数が多いし。ブリッジ側は問題ないようだった。
購入して3日目くらいで、40セント降下というのを経験したので、その場で決断して1、2、3弦を張りなおすことにした。こういうとき、ナイロン弦は便利だ。本当はもっと短くしたかったのだが、ちょっと臆病になってしまって巻き数はそれほど減らせなかった。
弦を張りなおしたおかげで、1週間後にはほぼ音程も安定した。
生音が小さいのがちょっとナニだが、それ以外は大変気に入っている。このモデルの元になっているサドウスキーのナイロン弦モデルは国内販売価格がなんと83万円ということだ。友人のラリー(仮名)が直接購入した3700ドルというのは破格に安かったということなのだろうか?
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