Gene Bertonciniで悩む
Gene Bertonciniを初めて聴いたのはWayne Shorterの「Odyssey Of Iska(廃盤)」でだった。「De Pois Do Amor O Vazio」という曲のギターソロにめろめろになってしまったのだった。
ところがそのほかにこの人の演奏を聴く機会が全くなくてほとんど諦めていたころ、ギタートリオでボサノバを演奏したCDを見つけた(O Grande Amor)。まぁそれは普通って言うか、ま、普通だった。
しかし、そのあと出たこいつはすごかった。
パーカッション・チームをバックにギター1本でアドリブも交えてクラシカルな技法でのギタープレイを押し通している。
取り上げている曲は全てジョビンの曲で、つまりこれはジョビンへのトリビュートアルバムなのだ。
しかし、Odyssey of Iskaでのあのプレイはどこへ行ってしまったんだろうなぁ? 影も形もないような。
この人に関してはもうひとつ不可思議な話があって、それはWeather Reportの初代メンバーへのインタビューで「ギターを入れる予定だった」ということが言われていて、私はてっきりJohn McLaughlinのことだろうと思っていたのだが、それがこちらのGene Bertonciniだというので、これには驚いたのだった。ちょっと違うと思うんだけどなぁ。ほんとかなぁ?
で、Youtubeを探すと、動画がやはりあったりする。Tommy Morimotoというひとがニューヨークのジャズ・ジャイアントにインタビューするというもので、Lew Tabackin, Lee Konitz, Hank Jonesとともにインタビューされている(2番目)。演奏するシーンも短いが収録されている。
しかし、彼が弾いているこの曲はなんだっけ? ジャズのスタンダードなのに思い出せない。
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コメント
Gene Bertonciniというと、僕もIskaのソロで初めて聞いて好きになりましたが、Nancy WilsonのBut Beautifulで聞けますよ。ソロは少ない(なかったかも)ですが、バッキングはたっぷり聞けます
。Iskaのプレイに近いと思います、エレキだし。他メンバーも豪華です。宅ファイル便お楽しみ。
pianist Hank Jones, guitarist Gene Bertoncini, bassist Ron Carter, and drummer Grady Tate
http://www.amazon.co.jp/But-Beautiful-Nancy-Wilson/dp/B000005HFD
投稿: taki | 2008年7月13日 (日) 15時47分
おー、そうですか。Iskaはあのころちょっとした流行(はやり)でしたね。他のトラックがいまひとつもふたつもいただけなかったりして、未だにあのあたりは聞けません。
ナンシー・ウイルソンとはまた守備範囲が広いですね。ご存知だったかどうか、私はボーカルものはボサノバしか持ってないので、この辺はぜんぜんカバーできてません。
ご指摘のものは聞いて見ます。ありがとうございます。
投稿: PICKS CLICKS | 2008年7月13日 (日) 16時46分