ドラマーと思われて悩む
先輩のA田さんが出演する渋谷シーバードの2金(毎月第二金曜日)セッションを見に行って来ました。いつかは行かなくちゃなぁ、と思っていたので、なんとなく宿題をやっと出した学生の気持ちです。
バンドのメンバーはA田さんのピアノトリオにトランペット、テナーにアルトという3管構成。そこへゲストのポケットトランペット(コルネット?)の方が入ったりして、これがかっこよかった。
そういえば管の人が複数演奏するのを見るのってあんまり経験がなくて、よく見ていると面白い。例えば息継ぎするのにどういうタイミングでやるか、口で息継ぎするか、鼻からやるか、とか、腹式呼吸しているか、とか。フレージングにも興味あったけど、わりとコーダルな解決が多いんだろうか?という印象。
途中でベースの人が交代したりしたが、ベースもよく聞くと面白い発見があったりして、オリジナルメンバーのベースマンはいくつかの基本パターンをアドリブでつないでいくというスタイル。交代した人はわりとコードトーンを多用する感じ。
で、そこへ女性ボーカルが入ってジャズを二曲とボサノバ(おいしい水)を歌う。なかなかの姐御肌の方で、ソロイストがソロをしているときに譜面を指差して「ここよ、ここ、ここ」という感じで指示している。こういうことをやってくれると助かることもあるが、ちゃんとわかっている人にはうっとおしいかも。
そんな具合でワンステージ目が終わり、しばらくA田さんとお話しなどしているうちにセカンドステージ。インストの曲のあと、ゲスト・ボーカルの男性が「ラ・メール」を歌ったあと、先ほどの女性が再度ステージへ。今回はボサノバを二曲続ける。
ボサノバの曲の途中で、客席に突然シェーカーが渡される。突然のことで戸惑う人もいるが、私はもちろん慣れているので軽く振っちゃうわけだ。
で、ステージが終わったあとで女性ボーカルの方と話をしてみると「あなたドラムの方?このあいだお会いしましたよね?」と。ん?そういえばここには以前に二度ほどギターを持って来ているので、そういえばボーカルの人もいたかな? しかし、なんでドラム? 「シェーカーの振り方がね、只者じゃないと思って。」いやいや、只者ですから。というふうな話にA田さんも加わって、学生時代からボサノバやってますねん、というふうな話をしてみる。
そのうちに「大塚のほうで」と言いかけると「エスペトね。出演したことあるわ」とのこと。「毎月第一土曜日にアマチュアのパーティみたいなのがあって、何度か出させてもらいました。」「へー。」あ、それだけですか。そうですか。
なんでも11年ほど前にブラジルへ行ってそこで生活していたらしい。ポルトガル語も話せるみたいだ。「11年前っていうと、12歳くらいで行ったわけですか?」とみえみえのお世辞を言ってみると「そのとおりよ!」とまんざらでもない感じ。
で、今日やるはずだった「O Amanha」の話を、そういえば最近どこかで話題になっていたなぁ、と思いつつ持ち出してみると、「やるはずだったけれども、コード進行がジャズ向きでないということでバンドに嫌われたのよ。」とのこと。で、楽譜を見せてもらうと、確かにちょっとジャズ向きではないコードだ。ボサノバではなくて古いサンバの曲なので、まぁそういうものなのだろう。
そうすると、その楽譜をあげるとか言われて、何度も「いいんですか?」とか念を押しつつそのままいただいてしまったのであった。
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