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2008年9月 3日 (水)

オレゴンで悩む(8/10)

Date :  2:32am  3/23/98

 ホテルの風呂はもちろん洋式で、ということはつまり浅いから日本の風呂のように肩まで浸かるというのは難しい。それだけでなくて日本の風呂とはいろいろ違うのであんまり快適とは言い難い。で、前回「今度来るときには絶対に持ってこよう」と思ったのが洗い桶。

 洗い桶はかさばるけれども、桶の中にもコーリャ、服を入れるよ、チョイナチョイナというふうにすると持っていくには大して問題ない。しかし、いざ使おうとするとあんがいうまく使えないんで、これはどうしたことだろうと思っていた。

 で、このことを書いてみようと思っていたので、さっき風呂に入りながら考えた。なんで桶が使えないんだろう?私は桶をどう使うつもりだったんだろう?

 すると、やはり考えてみるもんですねぇ、求めよさらば与えられん、引いても駄目なら押してみな、ということでどういうことだかわかって来た。

 つまり、こういうことだ、前回の惰性で、私は前回と同じ風呂の入り方をしていた。つまり、桶がないときの入り方で、まず最初にお湯を張り、肩まで浸かって(しかし足が出るのだ)、「あ、風呂に死体が!」という状態で体を休め、そのままガバと起き上がって頭、顔、身体を洗う。お湯を抜いてシャワーで身体を流して終わり。これでは桶を使うのは最初のお湯をかき混ぜるときだけだ。

 だから、今回は桶があるのだから最初にお湯を張る前にからだが洗えるわけだ。つまり浴槽のなかに蛇口があってシャワーがある。そこに洗い桶があれば温泉の洗い場と同じだ。そうやって身体を洗ってから、死体のポーズでお湯を入れていけばいいのだ。そうすればお湯が暑すぎたりぬるすぎたりすることもない。

 というわけで、この1週間の入浴はなんだったんだ~、というお話でした。

 「風邪ひくな」とご心配をいただいた風呂でしたが、桶を使った和洋折衷の入浴方式も無事試すことができました。

 裸になってタオルと桶を持ち、銭湯スタイルで体を洗うべく湯船に座ろうとして「あ、イスがない!」。しまったしまった島倉千代子。でもこれは仕方がないので湯船にぺたりと座って頭から順に洗って行く。体を洗ってシャワーで流すとアカがどんどん流れて行って気持ちよい。

 そこで湯船の栓を閉め、湯船に横たわって湯を注ぐのだが、上半身を湯に浸そうとすると足が伸ばせなくてひざを大きく開く事になる。これがどうも解剖を待つカエルのような格好で、どうにもしまらない。てれかくしに股間へ桶をかぶせてみるのだがこれをやるとなんだかなおさら情けない。

 しかし、洗い上げた体をアカの浮いていない湯に浸せるというのは日本的潔癖症をおおいに満足させる。これはやはり壮快感がある。足の裏で湯のオーバーフロー出口を押さえて調整しつつ体を温め、最後にややぬるめのシャワーを浴びて終わり。

 しかし、後日ホテル付属のプールへ行ってみると、なんとそこにはジャグジー・バスが。この泡は一体何のためだかしらないが(超音波とかいうのはどうも信じられない)、なんだか暖まったような気もしなくはない。これならもっと早くにプールへ行っておくのだった(プールへ行ったのはチェックアウト前日の夕方)。

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