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2008年9月 7日 (日)

環境音楽に悩む

環境音楽っていうジャンルがあるわけですよ。つまりはバック・グラウンド・ミュージックとして聞き流されるように作られた音楽。

典型的なものとしてはGeorge Winstonの一連のシリーズのような、こんな感じ。ひとことで言うと、「覇気がない」。あるいは「骨がない」。

私の理解では、こういう音楽は本メロなしの伴奏みたいなものなのだ。本メロと伴奏の違いというのは、コードに勝っているのか、負けているのかということだ。伴奏というものはコードを支えるものなので、コードに勝っちゃいけない。一方、本メロはコードに負けていてはいけないのだ。

そういうふうに環境音楽を定義すると、一連のスムースジャズというのもほとんどこの範疇に入ってくる。

本メロ対伴奏という形式は絶対ではないから、上に描いた図式から外れることもあるのだろうが、とりあえず今のところ私が関わっている音楽の範囲ではそういう感じなのだ。

なので、上で定義したような環境音楽というのは伴奏になりうる。つまり、環境音楽を流しておいて、それに乗せてソロを弾いて、環境音楽に足りないもの、つまり本メロを足して音楽として骨のあるものに仕立て上げることができる。

というわけなので、練習としてそういった環境音楽を流してその上でソロを取るということをよくやっている。George Winstonなどはほとんど単一スケールなので、そのスケール聞き取ればいろいろと楽しむことができる。スムースジャズの場合にはしばしば転調があるけれどもそれはそれでいい練習になる。

で、手持ちのクラシックのピアノ曲のMIDIデータがあるので、それも環境音楽として使えないかな、と思って試してみたのだが、これはぜんぜんだめだった。さすがに歴史を重ねて人々の評価を受けてきたものは、名前(私に)を知られていなくてもしっかりと骨があって、その上にソロを乗せることを許容しない。さすがだ、ってそりゃあたりまえか。
環境音楽という、いわばマイナスワンみたいなものが商品として流通する現代がおかしいのかもしれない。

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