映画「Blindness」で悩む
感染すると失明するという伝染病が急速に広まるというパニック映画とは聞いていたが、監督が「City of God」や「ナイロビの蜂」を作った人だというので、これはひとひねりあるだろう、と。きっとハッピーエンディングでは終わらないだろうな・・・。
と思ったらやっぱりひねってあって、これは2時間たっぷり引き込まれた。最後のシニカルな一言はちょっと私の発想にはないものだった。
二人の日本人俳優(木村佳乃と伊勢谷友介)が重要な役回りで出演していて、どちらも英語がうまかった。意図的に日本語のセリフも入っていておもしろい。木村は帰国子女らしいが伊勢谷はそうでもないようで、へぇ、英語上手だなぁ。
で、気になって調べてみると、これはブラジルのサンパウロとカナダで撮影された映画である、と。なるほど、ハリウッド映画じゃなかったんだ。
そういえば、ストーリーのほとんどが隔離病棟のなかであるとか、ハリウッドのパニック映画であれば必ずある「真相究明、ストーリーの合理化」というのが全くないとか、あれれハリウッドのフォーマットとは違うなぁ、と思っていたのだった。
ハリウッドだと、たいていしつこいほどに家族の絆みたいなことが出てくるのだが、それもなくて、まぁ夫婦の微妙な関係が表示されるくらいだ。
つまり、やはり私はハリウッド映画にかなり毒されているのだなぁ。こういう非ハリウッド映画も見ないとだめだなぁ。
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