自衛官の表現の自由で悩む
航空自衛隊のトップである田母神航空幕僚長が更迭された。
民間会社の論文募集に応募して提出したものはここで読むことができる。
http://www.apa.co.jp/book_report/index.html#sakuhin
ページ左下に「小松基地金沢友の会」という田母神が関連している団体へのリンクがあるのが気になる。
この論文を書くに当たって、「忙しくて時間がないから特に調査などはしていない」ということで、要するにすでに発表されている論文や論表などを特に検証することもなく自分の都合の良いように組み合わせて「自論」にしてしまったわけだ。
しかも、その田母神持論が懸賞の最優秀藤誠志賞を獲得してしまう。ちなみに賞金300万円、副賞として全国アパホテルめぐりご招待券。
他の自衛官が応募した90余通が一件も入賞していないのも不自然で、なんとなく出来レースの匂いがしなくもない結果だ。
で、「自衛官の意見発表に制限が必要だ」とか言うことを防衛大臣あたりが言っているのだが、それはちょっとちがうと思うなぁ。そもそも自衛官にも表現の自由はあっていいし、今回の事件はむしろそれに最優秀賞を与えたメカニズムが不透明なのが問題なのだと思う。
自衛官の表現の自由はちゃんと確保して、自衛隊の中で何が起こっているのか、なにが起ころうとしているのかをちゃんとチェックし続けることが必要だ。
上官から強制された論文ではなく、自衛官の自由・自発的な声を論文として発表できるようにしておくべきではないだろうか。
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