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2009年1月 5日 (月)

リスナーと目を合わせて悩む

カラオケで歌うのがうまい人は沢山いるが、プロの歌手にはやはり一歩及ばない。どこが違うかというと、自己満足でとどまっているか、他人を満足させることができるか、という点だ。

「歌う」というのは自動詞だ。対象がなくて歌う歌は自己満足の歌で自動詞的だ。誰も聞いていなくても完結してしまう。プロの歌う歌は聞き手を意識しているので他動詞的な歌だ。プロが歌う歌は「歌いかける」のだ。そういう歌こそが聞き手に「あ、俺に歌ってるんだ!?」と思わせるのだ。

ある女性がライブで歌うのを聴いていて、確かにうまいし誰かの歌まねをしているわけでもない、でもこっちを見てくれないんだな。これでこっちを見て歌ってくれたらコロっとまいってしまうのに、と思ったものだった。

で、自分を省みてみると、人前で演奏するときでも目はずっとギターの指板を見ている。目だけではなく顔も指板を、つまり左の手元を見ているわけだ。これはいいのか?

ということがあったので、客前でギターを弾くときにも、できるだけお客さんの顔を見るようにしている。そのための練習もしたので、いくつかのレパートリーでは(最初にポジションを決めておけば)全く手元を見ずに演奏することもできる。

しかし、実際演奏中にお客さんと目を合わせるとちょっと困ったことになって、お客さんと目を合わせてそれからなにをすればいいのかということだ。つまりそれは伝えるべきメッセージがないということか?

Kyakuseki 私の気持ち的には「オレは一人で完結しているわけではないぞ、オレの音を聞いてくれてる?」というくらいのことで始めたのだが、実際にお客さんを顔を見てみると「このコード進行でこのスケールはちょっと無理があるでしょうか?」「ココントコでこういう無茶は許してもらえるでしょうか?」「長いアドリブソロで退屈してませんか?」ということを読み取りたいのだが、なかなかそこまでは読み取れない。

理想的には、お客さんから何かフィードバックをもらって演奏に反映させることによって客席と一体になったライブを行うということだと思うのだが、そのためにはまずお客さんとの人間関係から作っていかないといけないかもしれないね。

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