厚い文庫本に悩む
トム・クランシーの「恐怖の総和」という小説を読んでいる。まだ読み終わっていないのだが、読み終わったころには忘れてしまいそうなことを今のうちに書いておこうと思って。
写真に撮ってみると案外迫力ない感じでがっかりだが、上下巻それぞれ800ページ近いボリュームで、話の本筋は40ページあたりから始まるのだが、人物紹介みたいなことが200ページくらいまで続く。450ページあたりで初めて出てくる重要人物もいるくらいで、このボリュームには恐れ入る。
こういう大作品を読むときに心配になるのは、最初のほうに書いてあったことを忘れてしまうことだ。「ええとコイツは誰だっけ?」「あ、殺されたのは誰だっけ?」「アイツとコイツの関係は?」と何度も読み返すことになるのだが、ほんとにこういうとき何度も「何で検索できないんだぁ」と無茶な毒を吐くことになる。
書いてるほうは混乱しないのかね? まぁプロだからそんなことはないんだろうけど、後半に入ってくるとなんだか主題がずれてきた感がないでもないぞ。
話の内容は「中東に和平を!」というテーマを中心にすえた壮大な物語だが、最近読んだ別の本(Stone Dancer)とか見た映画(「World Of Lies」)で、中東とかCIAとかそういうもののおかげで頭の中はすっかり中東スパイ三昧だ。ジッポのライターを使っている外人を見たらちょっと敬遠したくなるかも。
で、この小説はいくつかの話が平行して進んでいくわけだが、普通は二つか三つくらいだと思うけれども、これはええといくつだ?途中で合流しているのもあるから数えにくいけれども、ええと、あの話はどう結びつくのだろう? と、下巻300ページくらいを読んでいても、まだまだ楽しめそうです。
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コメント
初めまして。
『書籍』検索で見つけました。
ココログから初めてのコメントです。
思わず笑ってしまいました。
確かに長いと忘れてしまうことありますよね。
私は登場人物が多すぎると混乱することが多いのでたまにメモしてます。
また、遊びに来ます。
投稿: nao | 2009年2月11日 (水) 16時03分
メモを取るほどマメではないんですが、付箋などが欲しくなることはありますね。
でもたいてい、何らかの記述はそれを読んだときにはその意味に気づかなくて、あとから「ええとその話はどこだっけ?」ということになるので、事前のメモや付箋はあんまり役に立たないような気がします。
それより外国人の名前をFirstNameで呼んだり、LastNameで呼んだりするのが困ります。どっちかにしてくれよ、って感じ。
投稿: PICKS CLICKS | 2009年2月12日 (木) 10時25分