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2009年3月16日 (月)

海賊対策で悩む

法律を変えたので、自衛隊が海賊退治に行くんだそうだ。退治じゃないか、まぁその、護衛なんだけど、先制攻撃もありっていう。

で、どんなふうに法律が変わったのかが気になるところだが、相手が海賊だったら、先制攻撃してよいということなんだけど、じゃぁ海賊の定義ってなんだ?

というのは、環境保護団体(?)「グリーンピース」の捕鯨妨害は海賊行為なのか? 海外に住んでいる日本人を保護するために向かっている自衛隊が他国の軍隊に妨害されたらそれは「海賊」なのだろうか?

「海賊」の定義のためには、想定されている被害者をこれまた定義しないといけないのではないかと思うのだが。

さらには、日本上空を通過させて人工衛星を打ち上げるとか言っている某核保有国の行動は海賊行為ではないのか? 

北朝鮮のロケットに関しては「平和的行動である人工衛星を打ち落とすことは戦争行為とみなす」とかおっしゃっておられるわけだが、核保有国がなんと言おうが、連中は核爆弾を弾頭に搭載することができる可能性があるのだ。人工衛星だなんていう寝言を信じるか信じないか、それはこちら次第です。

実はこのあいだから「ステルス艦カニンガム出撃」という小説を読んでいて、これはジェイムズ・H・コップという人が書いている軍事スリラーなのだが、これが面白くて怖いのだ。なにかというと「ワシントンの事務屋」をごまかして軍事的戦略が優先するという、シビリアン・コントロールをアタマから否定している小説なのだ。しかもそれが面白いから困ってしまう。

Stealthcunningham シリーズ第4作の「攻撃目標を殲滅せよ」ではまさに海賊対策(ただし、舞台はインドネシア)をテーマにしているので、ソマリアに遠征する自衛隊の方にも読んでいただきたいものだと思う。いやはや、そこまでやるか!? というめちゃくちゃなやりたい放題を(ワシントンの事務屋には内緒で)やって、でも、最後は何とかつじつまを合わせてしまうというところが怖くも恐ろしい。まさにスリラーだ。

いやまったく、車を持てば走らせたくなるし、ギターを持てば弾きたくなる、鉄砲を持てば撃ちたくなるし、軍隊を持てば出動させたくなる。怪しい仕掛けを手に入れれば、それを使いたくなるのだろうなぁ。

そんなことを考えていたらこんなものも見つけた。「9/11の真実」とかいうビデオ(日本語版)だが、1時間23分31秒という長尺モノだ。途中何度も一時停止させて半日かけて見たのだが、これはなかなか面白い。いや確かにペンタゴンに旅客機が突っ込んだのに、機体の残骸が全くみられなかったのは私もおかしいと思っていた。

しかし、国際貿易センタービルの崩落の原因が飛行機の突入ではないという話はちょっと信じられなかったなぁ。確かにおかしなことはいろいろと指摘されていて、特に9/11の1週間前から爆弾捜索犬のチームがなぜか引き上げさせられたというのは本当に調べてみて欲しいことではある。

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