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2009年4月17日 (金)

かつての初舞台で悩む

First Stageというのは六本木にあるセッション・ハウスで、これをライブ・ハウスと呼ばないのは来る客のほとんどが演奏するために来るからだ。

店に入ると注文をとるより早く、まず「パート(楽器)は?」と聞かれる。楽器を持っていないひとには「歌いますか?」と尋ねる。こういうことを聞いてくる人がホンダさんという人で、たぶん店主なんだろう。昔はトランペットを吹いていたと聞いたことがある。

入場料は2000円で、飲み物は勝手に冷蔵庫から出して、200円を置いていく。以前来ていたころには各テーブルの上に雑然とおつまみというか、あられなどの小袋があったのだが、今回はなかった。不景気だからかな?

ここに初めて来たのはいつだったか、多分21世紀になった前後だと思う。要さんという人に連れてられて来たのだった。要さんという人は当時私が属していた社会人バンドのギタリストで、私はそのバンドのベーシストだった。本名はY本要さんというのだが、バンドの連中は要さんと呼んでいた。

私はそのとき手ぶらで来ていたのだったが、この店には置きギターが3本あって、それは今でも変わらないようだ。3本ともにGibsonのES-175だった。細かいモデル型番の差があるのかもしれないが、私にはよくわからない。ただ、ブリッジは3本ともメタルだったと思う。

店には備え付けの譜面があって、まぁカラオケ屋の歌本のようなもので、「じゃぁ、曲はXX、2本線の52番」みたいな符丁でその譜面を見ながらセッションするわけだ。

要さんとご一緒したときは、「いいから弾きなよ」という要さんのそそのかしに乗ったんだったか固辞したのだったか、当時の実力から考えると固辞してしかるべきなのだが、蛮勇を奮って参加して撃沈したかも知れず、で、「不愉快な記憶は抹消される」の法則で忘れてしまったのかもしれない。

なんにしてもこの店は私の首都圏における客前ギタリストとしてのFirstStage(初舞台)であることには間違いないのだ。

そのあと、この店には何度か足を運んでいて、そのたびに蛮勇を奮って175でがんばってみたりしていたのだった。たいていは一人で行ったのだが、時には友人を連れて行ったりした。先に触れたバンドのテナーサックス奏者G近氏とか、職場の同僚のラリー(仮名)とか某ギタリスト兼ボーカリストとか。

ところがこの某ギタリスト兼ボーカリストが、こともあろうに店主のホンダさんと喧嘩してしまって、それからなんとなく足が遠のいていたのだ。これが3年位前だったかな?

今回はそのテナーサックスのG近氏から連絡があって、「Body and Soul」をやりたいからFirstStageへ行こう、と。キーはこれこれで、ちょっと試したいソロフレーズがある、ということなので久々のFirstStageとなったわけだ。ああ、前置きが長い。

セッションは水曜、木曜、金曜の夜19:30から始まる。他の曜日はどうなっているのか分からない。火曜日はK應大学のOBが遊びに来るとか言っていたから多分ホンダさんもK應なのだろう。

G近氏と現地に着いたのは20:00だった。もうせションは始まっている。テーブルに空き席を探していると、なんと先週渋谷のシーバードに出演されていたvocalのI雲井さんが座って出番を待っている。お話してみると、週に一度は来ているとのこと。ひょっとして昔この店で「じゃぁ、あなた間奏お願いね」と私におっしゃったのはI雲井さんだったか?

Sanovib 置きギターがあるくらいで、やはりこの店にはギター奏者が多い。ボーカルも多いが週末に集中している、と勝手に思っていたのだが、今回は私のほかにギターが3人、ボーカルが3人、ピアノが二人、ベースが3人、ドラムも二人、ボントロが二人そしてヴィブラフォンが二人という大盛況。この店にはヴィブラフォンがあるのだ。

しばらくすると呼ばれたので持参のHistory製エレガットHEG-120NTでステージへ。ここの175はなんとなく気が合わないのでギターは自前だ。トロンボーンの人が「I can't give you anything but love」をやろうというので喜んで参加。私はいつもEbでやっているのだが、今回はキーFで、まぁ問題ない。この店も首都圏のジャズ店の例に漏れず青本ベースなのか。ギターの音質を気にしつつtrebleを絞ってエレガットらしい音を探す。

ギターは人数が多いので2曲ずつ、ということになっているらしいが、2曲目にはI雲井さんが現れて先日Seabirdでやっていた「Corasao Leviano」をやるというので恐れながら参加。でもボサノバ風のバッキングをやっただけで終わってしまう。初めから「2コーラスだけ、ソロ(間奏)はこの部分」と決まっているのだ。

テーブルに戻ってヴィブラフォンの人と話などしていると、ステージでは「scrap from the apple」なんてのをやっている。そういえばこの店はこういう古い曲が多いのだった。こういうのに当たらなくてよかった、と胸をなでおろす。

ええい、また細かいことまでだらだらと。まぁこれだけ書きたいことがあるってことは、楽しかったということなのだろうけど、それを表現できるとは限らないので割愛すると、つまりはいろんな曲をやって、うまくいったのもありいかなかったものもあり、持ち込んだ「Have you met Miss Jones」とか、もう一曲のボサノバとかはうまくいったものの、チュニジアとステラ(Bb)はうまくいかなかった。しかし、曲を始めるときにはちゃんとエンディングまで考えないといかんね。

Goukon で、肝心のBody and Soulだが、ギタリスト制限のおかげで私は競演できず、せっかくの練習成果を出すことはできなかったのだった。

最後のブルースセッションまでいたものだから、店を出たら11時で、これはやばい。品川の駅で最終電車がどうのこうのというアナウンスで乗客が一斉に走り出したので、私もギターを担いで走る走る。ぜいぜいと息を切らしてホームに駆け込んだが、電車は5分ほど遅れて入ってきた。なんだそりゃ~。

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コメント

ヴィブラフォンがあるのだから、一度は行ってみたいものですね。しかしマイナーと思っていても二名参加があるというと意外とヴァイブ人口は多いのかな。さすがに東京ですね。

投稿: taki | 2009年4月18日 (土) 22時12分

お店の設備リストによると、ディーガンのヴィブラフォンのようですね。こういう楽器を置いているから、演奏者が集まるということもあるのでしょう。

東京出張の際にはぜひともスケジュール調整して、ここに寄れるようにしてみてください。


投稿: PICKS CLICKS | 2009年4月19日 (日) 00時18分

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