Herbie Hancock Trioで悩む
ジャズプレーヤーには、その人のグループで演奏するよりも誰かのグループでサイドメンとして演奏するほうがよい演奏をする場合がある。というか、つまりそれは私の好みに対して、ということなのだけれども。
私が思うに、ハービー・ハンコック(Herbie Hancock)もそんな一人なのではないか、と。もちろんヘッドハンターズみたいな超大ヒットもあるのだけれども、それよりもマイルスのバンドにいたころとか、Wes Montgomeryのアルバムに参加していたころのほうが私には好ましい演奏のように思えるので。
私の一番好きなハンコックのソロを一部引用してみよう。これはキーAのブルースで、Wes Montgomeryのアルバムの中の曲(Sundown)だ。
どうもハンコックのソロって、メロディアスでなくて、なにか別のものを追及しているみたいだ。なんだろう?コード感なのかそれともモード感? スケール感? なんだろうなぁ。とにかく私みたいにメロディアスなソロを期待してハンコックを聞くとなんだかいつもはぐらかされたような気持ちになってしまうのだ。
だからなのかどうなのか、ハンコックにはトリオの作品が少ない。名作とされるSpeak Like A Childもホーンセクションがあってのものだし、先に例として挙げたHeadHuntersもビニー・モウピンのサックスをフィーチャーしている。
まだCDが一般的になる前に、探しに探してハンコックのトリオもののLPを買ったことがあるのだが、どこにしまいこんだのか、捜し出せないでいる。これは厳密にはトリオではなくて、パーカッショニストを入れた構成だった。なんだか全体に緑っぽいジャケットだったのだが。
(発見した! Succotash:豆料理?;と名付けられたBlueNoteのアルバムで、ベースがPaul Chambers、DrumとティンバレスがWillie Bobo、コンガとボンゴをOsvaldo 'Chihauhau' Martinezという陣容になっている。)
今回改めてハンコックのトリオを探してみたら、1977年と1981年にロン・カーター、トニー・ウイリアムスと作成したアルバムがあるようだった。マイルスバンド、さらにはVSOPのリズムセクションだ。これにも興味があったが、さらに探すと84年にスイスで行われたライブを収録したものがあったので、これを買ってみようと思った。
ベースはどうやらロン・カーターらしいことがジャケットからわかるのだが、ドラムがビリー・コブハムであることが買ってからわかった。これはうれしい。
で、これを聞いてみるとやはりピアノのソロとして耳に残ってこないのだなぁ。なにか別の楽しみ方を見つけないといけないのかもしれない。もうちょっと聴き込んでみるかなぁ。
とかいいつつ、同じ演奏をDVDに収録したものがあるということで、これにもちょっと興味がある。というのはビリーコブハムのドラミングを見たいということと、そちらにはボーナストラックとしてSpeak Like A Childが収録されているということだからだ。
ピアノトリオでのSpeak Like A Childにはかなり興味あるなぁ。
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