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2009年5月 9日 (土)

オンライン・リアルタイム・セッションで悩む

オンラインで、しかもリアルタイムでセッションというのはできないものだと思っていた。ネットワークには必ずディレイ(遅延)があるので、他のプレーヤの音を聴きながら音を出したのでは必ず相手の音のタイミングから外れてしまうことになる。

例えば電話であっても仕様上たしか300mSくらいまでの遅延は許容されているので、往復で600mSの遅延が発生する。標準的なテンポである120BPMでも4分音符一拍が500mSだから、4分音符以上の遅延が発生するわけで、これは致命的だ。

だから、お互いに録音したファイルを送りあったりしてセッションのようなことをすることはできると思うのだが、リアルタイムではどうやっても無理だと思っていた。

ところがそれができるというんだなぁ。

知り合いのyummyさん(仮名:年齢不詳の女性)が強力にプッシュするので、私もやってみることにした。

NINJAMというのは前から知っていて、私のPCにも実はすでに昨年からそのツール(クライアント)がインストールされているのだが、サーバにうまく接続できなかったのだ。

今回はyummyさんがその美声の魅力で世界中のプレイヤーを魔法にかけて収集した情報で意外と簡単に接続することができた。ツボはASIOのドライバで、ASIOというのはオーディオ・インターフェースの規格なのだが、これがPCに入っていないと、サーバに接続すらできない。
ちなみに、NINJAMサーバとは例えばこちらを見ていただきたい

http://www.ninjam.com/jamfarm/index.php

ここではいくつかのセッション部屋の状態が示されている。

このサーバに接続すると、他のプレーヤの音と、クライアントが発しているらしいメトロノームのクリック音が聞えてくる。このクリック音が曲者で、これによって各演奏者のタイミングを取っているらしいのだが、私にはそのあたりの仕掛けが今ひとつ分からない。

ちょっと自分でも収拾が付かなくなってきたので整理すると、まず必要なものは

1) NINJAMサーバ
 これは先ほどのURLへアクセスすることもできるし、自分でサーバを立ち上げることもできる。サーバにインストールするプログラムも、Windows用、OS-X用、Linux用と用意されている。ただし、インターネットとの接続容量を要求されるので、どうなんだろう?光接続でないと無理かな?

 注意)NINJAMサーバは接続されている利用者(あなたのことです)の接続元IPアドレスを公開します。セキュリティにシビアな考えをお持ちの方、職場や学校からの接続を考えておられる方にはお勧めできません。

2) NINJAMクライアント
 NINJAM.EXEともうひとつREAPERというのがクライアントとして使えるのだが、私が使おうとすると「音が出ない」という状況。困ったことにこのREAPERが私のPCの中で音源を認識していないのだ。

http://reaper.fm/files/2.x/reaper255-install.exe

http://ninjam.com/downloads/ninjam006-install.exe

3) ASIOドライバ
 NINJAMを使うにしても、REAPERを使うにしても、PCにASIOのドライバを入れないといけない。すでにASIOのドライバをインストールしている人はそれを使えばいいようなものだが、NINJAM用のASIOドライバをインストールすると既存のASIOドライバかなにかのリソースが上書きされるとかで、具合悪くなることがあるらしい。

 私の場合は既存のASIOドライバと言うものがなかったので、エイヤっとASIOを入れてしまって、そのおかげでNINJAMはとりあえず動いている。私は今のところREAPERは使えないでいる。

http://tippach.business.t-online.de/asio4all/ASIO4ALL_2_9_English.exe

4) 録音コントロールの設定
 これは新たにインストールするものではなくて、WindowsPCにはもともと入っているものなのだが、[ファイル名を指定して実行]で「SNDVOL32 /R」と入力すると立ち上がってくるフェーダーで、入力をマイクのみ(マイクでなくてもいいはずだが、とにかくステレオ出力とかモノラル出力だとダメ)に設定しておかないと、おそらくサーバに接続したとたんにノイズを振りまいて皆さんに迷惑をかけることになるのだと思う。

さて、REAPERはNINJAM用と言うよりも普通のマルチトラック録音ソフトで、その中で仮想楽器(Virtual Instrument)を定義することができる。そしてその仮想楽器がネットワーク上の競演プレーヤということになるので、これの設定がなかなかややこしい。

REAPERはちゃんと共演者を認識しているので、誰がどの楽器を演奏しているのか分かったりするのだが、NINJAMではそれがよくわからないのが不便だ。

また、演奏した結果を、おそらくはREAPERだとすぐに再生できるのだと思うのだが、NINJAMだと、PC上には切れ切れの断片しか残っておらず、これをどうやって組み合わせるのか、おそらくは先に書いたのクリックの制御などと関連した情報で組み立てることができるのだろうけれども、今のところなんだかよくわからない。

で、早速と言うと、まずはNINJAMクライアントを使ってyummyさんのボーカルとちょっとお手合わせしたのだが、意外と自然なんだけれどもクリックがうるさいなぁ、という感じ。で、自分の出した音がやはりディレイを伴って聞えてくるので、どっちにあわせていいのかよくわからない。

時間的制約もあってあんまり試せなかったので、次の機会には一人でサーバに接続してみた。そのときの部屋にはすでに2人が入っているが、それぞれがどういう楽器を持っているのかはわからない。そのうちの一人はチャネルを二つ使っていると表示されていて、おそらくリズムマシンとかそういうのをつないでいるのだと思う。

入ってみると、16ビートのドラムとベースが聞えてきて、ピアノがアドリブソロをしている。キーはAmで一発のようだ。で、おそるおそるギターでバックを入れつつ様子を見る。先に書いたように、PCの録音コントロールの設定で自分のギターの音はPC上でモニタできなくて、システムから戻ってきた音を聴くことになる。これは意外にディレイが少ないのだが、はて、これは自分の音が他の人の音に合うように音を出すのだろうなぁ。

で、ピアノがなにやらソロに飽きてきたような風情になってきたので、ギターでソロをかましてみる。Am一発というのは苦手なので、D7とかDm7とかDb7とかGM7とかを混ぜてみる。

で、皆様にはどう聞えているのかさっぱり分からないのだが、人数が増えてきたのか他のギターの音も聞こえてきたりして、ソロにも飽きてきたので他のギターに譲る。このギターはディストーションのかかった音なのだが、ペンタトニック一辺倒というのでもなく、わりといい感じだった。で、ちょっと用ができたのでlogoutした。だいたい10分くらいの接続だった。

で、その結果がPC内に残っているはずなのだが、これを再構成できない。やればできそうな気はするのだが方法が分からない。なので、その一部をちょっと公開してみる。

まずはドラムとキーボード


ベースはこんな感じでやっていることもあった


で、私が弾いたのがこれらしい。なにやってるのか、自分でもよくわからない。

ただしこれらは全く同期していないので、それぞれ別々のトラックから別々のタイミングで拾ってきたものと思ってもらって間違いない、と思う。

まだ、人に薦められるほどわかっている状態ではないのだが、とりあえずこんなのもありますよ、ということで。

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コメント


ninjam最近は過疎が進行しているようですね
ところで現在はnetduettoというツールで正真正銘のリアルタイムセッションも可能です
導入方法等は下記サイトの説明が役立つかと思います

NETDUETTO MEETING
http://ndmeeting.ezdyns.com/index_icon.html

投稿: 名無し | 2013年11月 7日 (木) 02時00分

ネットデュエットは私も試しました。最大参加人数が少なくて、4人か5人っていうところじゃなかったですかね。意外にタイムラグが少なくて結構楽しめました。

横浜の楽器フェアでもデモをやっていて、という話はどこかに書きましたが、NTTのNGNで接続すると時間差がほとんどなくなって、実用的な遠隔セッションが可能になるということでした。

投稿: PicksClicks | 2013年11月 7日 (木) 21時00分

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