政界の魑魅魍魎に悩む
衆議院の解散を予告宣言して、自民党が騒がしい。
「麻生おろし」の風に乗って自民党衆参両議院総会を開こうという動きの署名活動がおかしなことになっている。135名の署名が集まったのに、「署名した覚えがない」「そんな趣旨なら署名しなかった」などの声が出たために執行部が署名を有効(全議員の1/3:128名)であると認めず、両議院総会のかわりに決議権のない「両議院懇談会」を非公開で開き、そこで、麻生総裁に都議選惨敗の説明をする、と。
一方、署名を集めた中川元幹事長あたりに言わせれば、「署名の取り消し依頼も着てないのだからまったく理不尽」ということになって、なんだか不明瞭極まりない。
こういったごたごたで民心が離れるとすれば、これは民主党にとって自民党のオウンゴールみたいなものだが、これは首相を抱えている与党だからこそのごたごたなので、民主党が同じ立場に立ったとき同じようにならないという保証はどこにもない。
民主党だって、小沢・鳩山の献金問題が不明瞭のままだし、どうせ自民党も民主党も元をただせば同じ穴の狢(むじな)なのだ。
で、今注目しているのは明22日午前に行われる自民党の両院議員懇談会で、ここで何が起こるのか? 非公開というのが残念だが、「両議院総会を求める署名の再確認」「採決による懇談会→総会の切り替え」なんてことが起こると面白いと思うのだが。
7/22追記: 両院議員懇談会は公開となった。麻生総裁のコメントは低姿勢を通していて「ごめんね解散」という命名もあるらしい。懇談会では「団結」という言葉が何度も使われていて、ソコントコが弱みであることがにじみ出ている。
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