変なギターで悩む
ギターの「各部の名称」を示した図を掲げてみたわけだが、つまり上からヘッドがあってネックがあってボディがある。しかもそのボディにはくびれがあるので、そのくびれの下のほうはどう考えてもお尻だ。くびれの上のあたりは、だから当然胸だ。
ここまで考えると、何かよからぬことを考える人が出てきてもおかしくないと思う。つまり女体の形をしたギターという変なモノが存在するのではないか、と。
そう思いついてからずっとインターネット上を探しているのだが、これがないんだなぁ。
ギターのボディにヌードを書いてみたりするのがせいぜいのところだ。もっと思い切ったことはできないのか? いや、私にはできませんが。
で、やっと見つけたのがこれだ。まぁ、これはこれで非常にやばいというか、ちょっと人前へ持っていくのもはばかられるし、こういうところへ貼るのもちょっとどうかと思うんだが。
一方こちらはかのパット・メセニーが発注したというギターだ。ちょっと見には頭おかしいのではないかと思うだろうが、まずフレットのあるネックは一本しかないことから、これは普通の弾き方をするギターであることがわかる。では、やたらと増やしてあるネックはなんのためにあるかというと、これは弦を張るためなのだ。
では何のために弦を張るのかというと、それは弦の数を数えてみるとわかる。普通に弾くための弦以外に48本の弦が張られている。つまり、普通のギターの音域3オクターブのすべての音に対して共鳴させるべく48本の弦を張ってあるのだ。
実際には3オクターブの音域の中には整数倍関係になっているものもあるので、こんなには必要ないし。また逆にいうと、3オクターブを超えた音域の音であってもこれらの共鳴弦のどこかで共鳴はするので、まぁとにかく豊かな響きはするんじゃないのかな?
問題はその共鳴をコントロールできるのか?ということだ。ピアノやヴァイブのペダルのようなもので一斉に共鳴弦をミュートできないとまずいのではないかと思うが、まぁちょっと音を聞いてみたいところではあるなぁ。
7月2日追記:
ピカソギターを弾くメセニーの動画を発見。共鳴だけでなくて、ハープみたいに弾いているみたいだ。
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コメント
ピカソ・ギターですね。
リンダさんの変態ギターだぁ!
投稿: らんぶりんまっく | 2009年7月 1日 (水) 20時35分
そうそう、ピカソギターって何かに書いてありました。
リンダさん? メセニーじゃなかったんでしたっけ?
投稿: Picks Clicks | 2009年7月 1日 (水) 23時22分
リンダさん(リンダ・マンザー)はパットのギターをつくっている(いた?)女性ビルダーで、ピカソ・ギターの製作者です。
弾いたことも実際に見たこともないけれど、結構いいみたいですよ。
投稿: らんぶりんまっく | 2009年7月 2日 (木) 18時02分
なるほどメセニーは専属のギターメイカーを持っていたということでしょうか?
そういえば「One Quite Night」というアルバムでも5弦6弦オクターブ下げた特殊なギターを弾いていました。
で、偶然にも同じような改造ギターを個人的に作った人と出会ってたりして。
http://picksclicks.cocolog-nifty.com/blog/2007/05/post_2154.html
投稿: Picks Clicks | 2009年7月 3日 (金) 18時23分