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2009年7月29日 (水)

首相の失言に悩む

言っちゃいけない本心を漏らしてしまうことを失言という。麻生首相の得意技だ。

Onlywork 「老人は働くしか能がない」とかいう失言が漏れ聞こえてきたので、これを検証してみようと思う。自民党はこの発言に対して「本意が伝わらなかった」とコメントしているらしいが、いやいや、本意はしっかり伝わったと思うけどなぁ。

この言葉は横浜で行われた日本青年会議所(JC)での講演で漏れ出たらしい。より正確には青年会議所のメンバーに向かって、「この人たち(高齢者)は皆さんと違って、働くことしか才能がないと思ってください。」ということを言ったらしい。

おそらくは「高齢者には(にも?)働く能力があるよ」ということが言いたくて、それを強調しようとして「みなさん(JC)とは違って」といってしまったので、それに続けて収まりがいいように「~しか才能がない」といってしまったのだろう。これはまさに大失言で、こっそり思っていた高齢者を軽視する考えと目の前の聴衆に迎合する考えが重なってしまったのだろう。

ここで私が疑問に思ったのは、

1) 高齢者にない能力とは?
高齢者がJCメンバに比べて、「働くことしかできない」というのは、JCのメンバには働くこと以外の能力があるということだ。高齢者にだって働く以外の能力はあると思うのだが、あえてこういう言い方をするというのは、JCメンバを持ち上げる意味ではあっても、高齢者が持っていないなんらかの能力をJCメンバが持っている(と麻生首相が考えている)ということを示唆している。

それはいったいどういう能力のことなの?会社経営能力?巷のうわさが言うように「遊ぶ」こと? 「80歳を過ぎてから遊びを覚えても遅い」という発言もあったらしいので、遊びのことかもしれないが、それならJCもなめられたものだと思う。

2) だからどうなの?
高齢者が「働くしか能がない」として、その仮定からどういう結論を引き出すつもりだったんだろうか?

2)のほうは「だから高齢者にも元気に働いてもらって、納税してもらおう。」ということだったようだ。意訳すると「社会のお荷物から、社会の稼ぎ手への視点の変換」ということらしいのだが、そのためにどんな施策をしたのだろうか、あるいは提案したのだろうか?今の雇用状況を判って言ってますか? 視点の変換は誰にでもできる。問題は新しい視点をふまえて、どう行動するかだろう。

出展:http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date1&k=2009072500172&rel=y&g=pol

動画:http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00159764.html

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