Bossa Nova Bluesで悩む
Carefulみたいな変形ブルースにもトライしているけど、高校生のころは普通の12小節ブルースもよくやっていた、何しろ当時アドリブはそれしかできなかったから。最近ではむしろブルースは避けて通っている感じがあるくらいで、好きなようにやればいいじゃんと言われても、なかなか本当に好きなようにはできないとか、いろいろフラストレーションなどあって。
そういえば、スタン・ゲッツがバリバリのクール派だったころの演奏で、ブルースの中でトニックのMaj7フレーズを吹いているのを聞いたことがあって、あれには驚いたなぁ。というのが伏線になりつつ。
で、なんとなく、12小節ブルースのトニックとサブドミナントをMaj7にしてみたら面白いかもしれない、面白くなくても別にかまわない、と考えてそういう曲を作ってみた。で、それをボサノバでやったら楽しいかもしれん。
なので、タイトルもBossaNova Bluesとしてみた。コード進行はまぁ大体普通のブルースだが、ちょっとボサノバ風のお化粧を施してある。このくらいのアイディアは学生時代にやっていてもおかしくはないし、実際やっていてすっかり忘れているということもありえるのだが、それならそれでご指摘があるだろう。学生時代には多分この「ボサノバ風のお化粧」というあたりを嫌ったかもしれないような気がする。
コード進行はこんな風にした。
||: FM7 | BbM7 | FM7 | F7b9 |
| BbM7 | Bbm7 | Am7 | D7 |
| Gm7 | C7b9 | FM7 | Gm7 C7b7:||
で、テーマのメロディはまぁどうでもいいや、って感じでテキトーに、しかし(私が)覚えやすいようなものを、ということでこんな感じだ。
まぁこんな感じで、ジャズを志しているわりにはボサノバ好き、ということで一部の方々には知られているのだが、どうも私の理解しているボサノバというものが単に「ジャズボサ」であって、それは本当のボサノバではないよ、というふうなことを言われて当惑している。
確かに、ショーロとかサンバとかを本格的に勉強したわけでもないし、ジョアン・ジルベルトよりもアストラッドのほうをはるか先に聞いていたし、ボサノバをジャズの素材としてしか捉えていない、というのはあたっている。
しかし、ボサノバのグルーブがぜんぜん違う、とまで言われてしまうと、じゃぁこれまで私がボサノバを聞いてきたのはなんだったんだろうか? 私の耳は節穴だったのか? まぁそうかもしれんな。確かに本格ボサノバの人たちとは今ひとつ仲良くなれなかったものなぁ、などと悩んでしまうのだあった。
もうひとつこれに関連して何か書こうとしていたのだったが忘れた。あとでまた追記するかもしれない。
すぐに追記:
風呂に入っている間に思い出したが、つまり、私がジャズとボサの間でうだうだしていて「獣対鳥戦争におけるコウモリ」みたいなポジションにいることによる居心地の悪さというか、後ろめたさみたいなのもあって、なんとかしたほうがいいのかなぁ、とか思っていたところだったのだ。
Jobimの楽譜なんかをいろいろ見ていても、どう見てもボサノバじゃない作品なんかがあって、そういうのはどうもやりたくないなぁ、とか。つまりはこれからもそういう「ジャズボサでいいじゃん」というスタンスでいけばいいか、ってか?
翌日追記:
この曲のオケを置いておきます。コードは上記のとおりで8コーラス入ってます。
http://picks-clicks.hp.infoseek.co.jp/midi/BossaNova%20Blues.MID
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コメント
このオリジナル曲いいですね。私だったら7~8小節目は
| Am7 | D7 |
↓
| Am7 / D7 | A♭m7 / D♭7 |
とすると思いますが、このままでももちろんgoodです。
ジャズマンがやっているボサノバと本物のボサノバの
グルーブが違うという話はよく聞きますが、実は私も
違いがよく分りません。orz
投稿: Atsushi | 2009年8月 4日 (火) 00時16分
「Blues」なのでそういうバリエーションもアリですが、私なら7~8小節目を
| Am7 | Abm7 |
にしちゃうでしょうね。楽だし同じような効果が得られるでしょうから。
ジャズボサとボサノバの間のギャップは想像もできないほど大きいようで、私も当分の間本物のボサノバ方面へは手を伸ばさないようにしようと思いました。
投稿: Picks-Clicks | 2009年8月 4日 (火) 09時17分