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2009年8月31日 (月)

子供だましのSF映画で悩む

20centuryboy「20世紀少年」は漫画でも読んでいたが、途中で読むのをやめてしまっていた。「ともだちランド」のあたりまで読んで読むのをやめてしまった。なんかリアリティがなくなってしまって興味を失ったのだと思う。

浦沢の漫画はいくつか読んでいて、MONSTERとかキートンなどは綿密な調査に裏付けられているのだろうと思わせる出来だったが、「20世紀少年」はそもそも初めから思いつきで書き始めたんじゃないのか、というものだった。

常盤貴子や小泉今日子が劇中人物の名前として出てくるし、今回の映画化についても出演者が漫画のキャラクタに良く似ていると言われているのも、もともとそういうふうにキャラクターを作ったんじゃないかと思っているのだ。もともとはギャグ漫画として作ろうと思ってたのではないのかなぁ?

「子供だましのSF映画」というのは映画の第3部の中で出演者(オッチだったか?)が言うセリフだ。作っている側にもそういう認識はあるのだろうと思う。

だから、この映画「超大作」とか「よく作りこんである」とかいうのには賛成できない。もともと思いつきと行き当たりばったりで作った物語を映像化しただけだから。

で、映画化するにあたって、それだけではまずいと考えたのか、第3部の最後に(おそらく原作にはない)余計な説明をつけた。原作を最後まで読んでないので、原作との比較は出来ないのだが、最後の付け足しの部分でこの映画の評価が分かれたりするかもしれないが、まぁ議論するほどのものでもないのではないかな。ほかにも突っ込みどころは満載なので、まぁ漫画で読んだ人はキャラクタの類似性を楽しめばいいだろう。ちょこちょことくすぐりもあるし。

映画を1部2部3部ともに封切り直後に見たのは、まぁどういう風になるのか見届けてやろうというノリだ。私も20世紀に少年時代を過ごしたので、共感するものはないでもないのだが、それは単なるノスタルジーだろう。ノスタルジーなら「三丁目の夕日」をみればいいんじゃないのかな? 男の子向けにはSF風味を利かせた「20世紀少年」ってことか。


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