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2009年10月 2日 (金)

TVのJAZZ番組に悩む

昔はよくBSでジャズの番組なんかがあって、年末年始などは楽しみにしていたのだが、最近ではこういうのが少なくなった。数少ない楽しみが「東京JAZZ」だ。

以下はNHK BS hi-Visionで9/28から10/1まで放映された東京JAZZ 2009に関するコメントをほぼリアルタイムで放送中に書いたものを加筆して転載。

■第一夜

矢野顕子・上原ひろみに続いて神保・リトナーグループ。

上原はテクニック的にははるかに矢野より上を行くんだけれども、矢野の和声感覚に戸惑っているように見える。

リトナーが1曲目でES335、2曲目でヤマハのサイレントギター弾いてます。Sadowsky弾けよと思うけど、きっとスポンサーの関係なんだろうな。しかしこれはどうも、カシオペアにリトナーが入ったという感じ。

サイレントギターをステージで弾くのはかっこ悪いと思うんだけどなぁ。

ジョンスコがES335で登場。指弾きしている。

うむ、ジョン・スコフィールドはピックを持ちながらの指弾きらしい。

・・・と思ったらスカパラが出てきちゃったよ。

来週、BS2でまた放送するらしいから、もう寝ようかな。

ジョンスコは「楽しかった」「歌うのも楽しいよ」と言っていましたが、私がジョンスコに期待しているのはそういうものじゃないんで、ちょっとがっかりだなぁ。

ジョンスコ自身は「ゴスペル」と言ってましたが、なんちゅうかブルースってういうのか、ロックなのか、こういうのやるならジョンスコでなくてもいいんじゃないの?

スカパラはショーですからね。ショーとしてはアレでいいと思うんだけど、東京ジャズでやるのはどうなの?

ジャズっていうのも変わっていくのかなぁ? と思った第一回放送でした。

■第二夜

いきなりN響だったので風呂に入ってきた。

金髪のおねぇさんが歌っているが、あんまり面白くないな。

今夜の目玉はマッコイ+ジョンスコじゃないかと思っているのだが、そのときまで起きていられるかどうか(スケジュールをよく理解していない)。

上原ひろみのピアノソロはとても面白かった。「Smoke on the Water」のフレーズを入れて余裕を見せたりして。上原って、時々かわいく見えるんだけれども、演奏中の半分くらいはすごい顔してる。珍獣ハンター・イモトかっ!? 126Km走るつもりかっ?

リマージュという「伝説のバンド」はマイク・マイニエリ率いるグループで、トニー・レビンの弾く「スティック」に注目だ(だが実際には弾いているところは放映されなかった)。昔ちょっと好きだったことがあるウオーレン・バーンハートも、昔いったいどこが好きだったのか思い出してみよう。確かこの人、ピアノの音が綺麗なんだな。

あっ、なんだ? マッコイ・タイナーまで回らなかったじゃないか。

■第三夜

最初のほうは見逃した。マッコイ・タイナーやせたなぁ。さすがに昔ほどの元気はないか? 昔コンサートで観たときには始まって1分もたたないうちにピアノの低音弦をブチ切っていたのだが。

African Villegeって、Real McCoyにはいってた曲だな。

このドラム、トップシンバルのセッティングが、アル・ムザーンみたいだけれども、まさか本人では? いや、ムザーンはもっとキレがいいはずだ。エリック・グラバットだったか。

ボーカルが続くみたいだったので風呂にはいってきた。

あー、そうですか。ボーカルのチャイナ・モーゼスさんはディーディー・ブリッジウオーターの娘さんで。でもブリッジウオーターの「アフロ・ブルー」なんて知っている人はもう少ないだろうな。このアルバムでブレッカー兄弟が共演してたなんて話も今は昔。

風呂から上がってくると、おー、このベースはチャーネットモフェット、トランペットはルー・ソロフ、ピアノがデビッド・マシューズというところで気が付いて、これはマンハッタン・ジャズ・クインテットじゃあないか。

原信夫#&b。「A列車」と「Swing, Swing, Swing」を昔ながらのアレンジで。

■第四夜

まずは大西順子トリオから。

大西順子は無名時代にライブハウスでたまたま演奏を見たことがあった。無銘だったのに覚えていたのは、やっぱり美人だったからだろうな。あの日は確かルー・ドナルドソンを見に行った帰りだったか行く前だったか。トランペットの五十嵐とかと一緒にセッションっぽいステージだった。

プロになってからのアルバムも3枚くらい買って聞いたんだけれども、今ひとつつかみ所がなくて、正直よくわからなかった。数年の休止期間を置いて、どういうパフォーマンスになるのか楽しみなところだが、やっぱり何をやりたいのかよくわからないなぁ。

自分の世界を持っているらしいのはわかるんだけど、その中に入っちゃって、客席を一切見ないし。客あるいは聴衆をどういうふうに考えているんだろうか?

ドラムとベースを置き去りにして、一人でどこかへ行っちゃったよ。コメントも「応援してくださいね」という一方的なもの。ちょっとこの人変だなぁ。

いよいよマッコイ・タイナー・トリオ+ジョンスコだっっっ。

おー、Fly with the Windだ。このアルバム好きだったなぁ。

ジョンスコがなんか自分のソロの後、遠慮してるぞ。マッコイのソロにどう突っ込んでいいかわからないみたいだ。萎縮気味だな。

ドラムのエリック・グラバットはたしかWeather Reportの初代ドラマーだったはずだけれども、なんだか手首が硬いな。

「In a Mellow Tone」でようやくジョンスコらしいプレイが。

マッコイはやはり左手小指を叩きつけるようにしてドカーンと低音を響かせている。小指の指先じゃなくて、第二関節から先の側面をつかって鍵盤を叩くのだ。

と、噂をすればルー・ドナルドソンだ。この人が東京ジャズに出るとは今までまったく知らなかったのだ。いやほんと。

1曲めのエンディングでお茶目なアルト吹きだということがわかる。

one, two, you know what to do,というカウントで2曲目のアリゲータ・ブーガルーに入る。これは覚えておこう。

オルガンのお姐さんが鍵盤をゲンコで殴るという乱暴なソロを。伴奏でも下鍵盤を殴る殴る。しかしこのオルガンは足(ベース)の動きがいまいち。オルガン奏者の後ろの箱がフランジャーなのか、マイクが3本立っている。

ラストの曲はCherokee。「これは練習だから」とかとぼけながらわざと間違えたりしつつパーカースタイルのソロ(いや、すみません、よく知らないで想像で言ってます)に入る。

今夜最後のステージはクオシモード、なのかな?with ルー・ドナルドソンになったらフェードアウトしてしまって、マンハッタンJQ+ルーのセッションで「再見黒鳥」。

う~、チャーネット・モフェットがワウを効かせたアルコソロ。WRのビトウスを思いだすなぁ。

この放送、きょうでおわりなんじゃないのかな? 明日もあるんだろうか? 来週のBS2での再放映が火曜日からなので全四夜だと思っているのだが・・・。どうやら明日はないようだが、NHKのサイトはわかりにくなぁ。

で、最後を飾るセッションが「チュニジアの夜」だが、リトナーもジョンスコもいない。

BS2で、来週火曜日から再放送があると書きましたが、これは誤解を招く表現で月曜深夜からでした。月曜の24:40~26:10ですのでご注意。

詳細はここなどを。

http://www3.nhk.or.jp/hensei/program/p/20091005/001/12-0040.html
Mccoyjohnsco

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コメント

読ませて いただきました。
知らない人なんかもいて・・・
よく分からない所もありましたが、
ピックさんが、ジャズを愛してる気持は
伝わってきました。

投稿: keiko | 2009年10月 3日 (土) 07時34分

愛してるっていうか、まぁその、ちょっと偏狭ではあると自認してはおりますがね。

投稿: Picks Clicks | 2009年10月 3日 (土) 09時58分

知らない人、名前だけ知っていても演奏がどんなだか知らないか分からない人が多いです。TVも全然チェックしていないし、BS-hiも映らないので、最近の事情は全然分かりません。何だかこのごろはあえて画像をみたいという気も起きないのは老人になった証拠か?
ところでWRの初代ドラマーはアル無ざーんでしょ。

投稿: taki | 2009年10月 3日 (土) 18時35分

あ、そうか。ムザーンが初代でしたか。そうかそうか。

で、その次がエリック・グラバットだった?

Youtubeのおかげで、古い希少な動画も見られるんだけど、やっぱりTVで、綺麗な画像で、番組としてまとまった形でみたいなとか思うわけです。

記憶ではオーレックス(東芝のオーディオ・ブランド)のジャズフェステバルをVHSに録画したのが最後だったような気がします(東京JAZZ以外で)。ビリー・コブハムがボサノバでもドカスカたたくんだなぁ、という印象でした。

投稿: Picks Clicks | 2009年10月 3日 (土) 18時59分

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