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2009年11月 4日 (水)

東アジアの安全に悩む

6カ国協議を蹴飛ばしてアメリカへの接近を図り、はては使用済み核燃料の処理完了を宣言するなど何かときな臭い北朝鮮だから、こんなタイトルの本があるとついつい買ってしまう。


原題は「The Third World War(第三次世界大戦)」なのに日本で発売されると「北朝鮮最終決戦」になるのは、上記のような心理を読まれものだろうか? 「第三次世界大戦」なんてタイトルはありふれてしまっているという読みもあっただろう。
Northkorea

問題は北朝鮮とパキスタンなのだ。両者はロケット・ミサイル技術と核技術を融通しあって、両方で核ミサイルを実現可能としている。さらに小説の中で北朝鮮はロシアの研究所から天然痘のウイルスを、またオーストラリアの研究所からIL4と呼ばれる遺伝子因子を盗み出し、両者を組み合わせて即効性のウイルス兵器を作り上げる。

さらに小説の中では北朝鮮で軍事クーデターが起こり、朝鮮戦争で家族を米軍に殺されたパク・ホという将軍が「既存政権」を倒して実権を握る。彼はすでに核ミサイルと生物兵器を手にしているのだ。

パキスタンでも軍事クーデターが起こるが、新政権は末端まで掌握しておらず、末端の現場は勝手にインドを攻撃したりしている。北朝鮮も同様の論理で「末端が勝手に」弾頭が空のミサイルを「誤って」横田基地に打ち込んでしまうのだ。

そんなことで第三次世界大戦が始まってはたいへんなので、アメリカ大統領がインド、中国、ロシア、日本の元首を呼んで話し合いをする。韓国の大統領も相談には入ったりするのだが、なにしろ日本はアジアのほかの国々から嫌われているので、なかなか同席してもらえなかったりするんじゃなかったかな?


しかし、中国にもロシアにもいろいろ思惑があったり、中国の場合には国家主席といえども「党の意向」を無視できなかったりするので話はなかなかうまくまとまらず、そしてついに最終段階に・・・、という話なのだ。

この小説の著者はHumphrey Hawksleyという人で、BBCのアジア特派員を10年勤めたというひとだ。日本に常駐していたというわけではなさそうだが、中国とか韓国とか北朝鮮の描写にはリアリティがある。裏の裏まで見てきましたという感じだ。日本の外務省はここら辺まで把握しているのかと心配になってしまう。

ねぇ、日本には内閣調査室とかいう、まぁスパイみたいなことをやる部署があるらしいのだけれども、これってちゃんと機能しているの? 政権の支持率さえ「新聞によると」とか言ってるくらいで、自前の調査機関持っていないようなんだけど、大丈夫なのかなぁ? ・・・とこれは自民党政権のころから持っている疑問。


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