SIMロック解除に悩む
民主党による「政権交代」は事実上「無血革命」だった。警察と自衛隊が反旗を翻して民主党支持者制圧に乗り出したりしたら、千人単位で人が死んだんじゃないだろうか。
幸い、警察も自衛隊もそういう無茶をしなかったので今も国会は平和な議論に明け暮れているわけだが、なにしろ革命が起こったわけだから、あちこちに歪みが出てくるのは当然で、民主党が支持率に苦しむのもまぁ仕方のないところだろう。
とか思っていたら、政権交代の飛び火なのか、「SIMロック解除」という話が沸き上がってきた。これも携帯電話業界にとっては大革命だ。主要電話会社がこぞって反対するのも当然だ。
SIMっていうのは「Subscriber Identity Module」だったかな?とにかく加入者を特定するための仕掛けだ。例えば今はDocomoの携帯を契約するとDocomoのSIMとケータイ本体を売りつけられて、他社のケータイは使えない。ケータイ(端末機器)でDocomoのSIMしか受け付けないようにロックされているからだ。
これが、DocomoのケータイでSoftbankのSIMが使えるようになるとどうなるか?
いままで、「キミ、どこのケータイ使ってんの?あ、ドコモ?」とかいう会話がなくなる。つまり「どこのケータイ?」というのが「どのメーカーのケータイ?パナ?ソニエリ?シャープ?」ということになるわけだ。
だから、シャープもパナもNECもソニエリも、複数電話会社向けに別々の端末を作らなくてもよくなるのだ。これはすごいことですよ。そのかわり、海外のメーカーと戦わないといけなくなるから、メーカーの厳しさは相変わらずかも知れないけれどもね。
今までほぼ日本だけだった、「電話会社主導の携帯電話業界」(電話業界では「ガラパゴス化」と言われ続けてきた)がというのが崩壊して、メーカー主導の携帯電話業界になるのだ。ああ、10年前にこういう事が起こっていたら、私の生活もずいぶん違ったものになっていただろうなぁ。
そうなると、日本のケータイ業界の先進性というのが様変わりしてくるかもしれない。まぁそれもいいんじゃないでしょうか。
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