茶色で悩む
絵の具の赤と青を混ぜると紫になる。青と黄色を混ぜると緑になる。赤と黄色なら橙色だ。絵の具を混ぜるのは減色混合と言って、赤青黄色三原色全部の色を混ぜると黒になってしまう。
では、何と何を混ぜると茶色になるんだろうか?
私がこの疑問を持ったのは小学校の図画工作の時間だった。おりしも校外学習というのだったか、いわゆる写生みたいな事をやっていたときだった。純真な小学生だった私はその疑問を早速先生にぶつけてみた。
私:「先生、何色と何色を混ぜたら茶色になるんですか?」
先生:「茶色の絵の具がなくなったら、土を使いなさい。」
先生はそう言い残すと、「ドヤ顔」をしてその場を立ち去っていったのだったと思う。私は先生を困らせないよい子だったので、「そゆこと聞いてるんとちゃうやろ~」と突っ込むことはせず、あいまいな笑いをうかべつつ先生の後ろ姿を見送ったのだった。
この疑問はずっと私の頭の片隅に残っていた。何人かには聞いたりもしてみたのだが、明快な回答が得られることはなかった。
しかしある日(わりと最近)、「茶色は赤と黒の混合でできる」と書いてあるものに出くわした。え~?本当?赤と黒を混ぜても暗い赤になるだけじゃないのかなぁ? でも血が乾くと茶色くなるか。(か?)いや最近そういう血生臭い小説とか読んでるもんで。
赤成分:255 |
赤成分:192 |
赤成分:128 |
赤成分:64 |
赤成分:0 |
これが茶色? う~んワインレッドっていうか、茶色というのにはまだパンチが足りないように思う。
で、あれこれ探していたら「原色大辞典」というサイトを見つけた。このサイトによると、saddlebrownというのがあって、#8b4513となっている。
赤成分:139 | + | 緑成分:69 | + | 青成分:19 | → | 茶色:#8B4513 |
確かに茶色っぽいなぁ。緑と青を少しずつ足すのだな? しかし、PCでのこういう色の操作は加色混合と言って、赤緑青の三原色を全部混ぜると白になってしまうという、ちょっと一般常識からは外れた世界なので、実際に絵の具で茶色を出すには赤に緑と青を混ぜればいいというわけではない。
加色混合では緑と青を混ぜると黄色になったりする。たしかに茶色には黄色成分もありそうではある。黄土色とかいうもんね。
というわけで、絵の具で茶色を出すには何と何を混ぜればよいのだろうか? この質問にはきっと専門家が答えてくれるだろう、と期待。
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コメント
混色は結構難しいです。どういう種類の絵具を使うかにも大いに依存します。それに茶色といっても一つの色に限定できるわけではなくて、範囲がありますから。
まぁ、単純に考えただけですけど、赤と黒と黄色を混ぜたらどうでしょうかね。白もちょっと必要かもしれません。まぁ、この4色があればなんとかなるかも。
基本的には透明な絵具の、赤、青、黄の3原色に白があれば、大抵の色はできます。ただし原色より鮮やかにはなりません(原色よりは濁った色になる)。プリンターのCMYと同じです。
不透明な絵具は混ぜるとグレーっぽくなりますので、少ない色数で色々な色を作るのには向きません。
混色も理論化されていて、塗料や繊維関係ではCCM(computer color matching)が一般化してます。ただし鮮やかな色では精度が悪いです。
詳しくは、こちらなんかをどうぞ。
http://www.kurabo.co.jp/el/room/color/page1.html
茶色はやや暗くて濁った赤というとらえ方をすれば、赤にグレーを混ぜてもよいかもしれません。ただしどういうグレーを混ぜるかというのが問題ですが。
投稿: taki | 2010年5月16日 (日) 16時15分
あ、嘘書いてしまいました。加色混合で黄色だすには赤+緑でした。
いろいろWEBを漁ってみると、減色混合で茶色を出すには赤に少し黄色を混ぜて橙というかオレンジにして、それを黒と混ぜるようなことらしい。
なんでこんなことを気にし続けているのかというと、そういう茶色みたいな位置づけの色が他にも2種類あるはずだと思っていて、それはどんな色なのかな?と。
つまり、茶色が赤+気+黒だとすると、黄+青+黒とか青+赤+黒はどうなるのかな?と。前者はオリーブ色?後者はワインカラーかな?とか、。
投稿: Picks Clicks | 2010年5月16日 (日) 22時01分