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2010年8月12日 (木)

ロマンティック街道で悩む

ドイツとスイスの話をすっ飛ばしてTGVの話を書いてしまったけれども、そんなに急ぐこともなかったのだった。まぁ順序なんてどうでもいいと思っているので。

順序からすると、ロマンティック街道から話を続けたい。石畳とか城とか砦とかかそんな細かい話もロマンティック街道ありきの話だったのだった。

ロマンティック街道というのはもともと「ローマへの道」というふうな意味合いだったらしいのだが、ドイツの観光事業の一環としていろんな観光資源に道路としての名前をつけた結果、特にローマに続くわけでもない道にそういう名前がついてしまったらしい。

実は日本にもこれをまねた「日本ロマンティック街道」があって、長野県から群馬県を通って栃木県に至る230kmの道路をこう呼んでいる。この道を二日かけてドライブしたことがあるが、なるほど秋の日なんかには気持ちのいいところだった。

で、本家ロマンティック街道はドイツ南部のバイエルン地方の西の端をほぼ南北に走る全長366kmの地域で、私はあちこちで書いたとおり、このバイエルン地方には仕事で役一月滞在していたこともあって、お気に入りの地域なのだ。当時は本当に移住を考えたくらいだった。気候はちょうど上高地くらいの感じで、英語もたいていのところで通じるし、独特な建物や風物もイイカンジなのだ。

Beyernpoleバイエルン地方には村が散在していて、それぞれの村には必ず教会がある。教会は尖塔のある建物なのですぐに分かるし、そのそばにはたいていこんな青と白のポールが立っている。ポールにはその村で行われている仕事を象徴する人形とかシンボルが飾られている。また、この青と白はバイエルン地方のシンボルカラーであって、みなさんよくご存知の「BMW」のマークに使われているのもこの青と白である。BMWというのは英語風にかくと「Beyern Motor Works」の略であったことはご存じだろうか?

余談になるが(どうせ余談ばっかりだが)、BMWのあの丸いマークはプロペラを表している。BMWが昔、飛行機用のエンジンを作っていたという気概を示したものであるらしい。

Beyernhouseバイエルン地方の典型的な家はこんなふうに上部構造が木造になっていて、これは家を軽く作るためらしい。全部石作りにはしないで、木造の漆喰塗りにし、窓には花を飾る。

Beyernwindows

細かいところまで見ていただきたかったので大きな画面にしてみたが、これ、普通の民家の窓だったはずなんだけど、この装飾って相当お金がかかると思うんですが、こういうのがさりげなくあちことにあるってのはやっぱり豊かなんですかね? 窓の上の部分には住所表示らしく金色で「B」、「1772」なんて書いてあるから、各家にこういうのがついている?いや、だからといって量産品のようにズラッと並んだ家々に同じものが付いているわけでもないのだ。

Heiderberg

これはハイデルベルグ城という、お城だから全部レンガ造りなんだけれども今は脾虚となっていて、右端の方なんか崩れてるし、左のほうは誰がお金を出しているのか復旧作業が行われている。

3月くらいからよくソロギターのライブを見に行っている武蔵中原の「ライフ」に、今回の旅行から帰ってきてひさしぶりに行ってみたら、壁にかけてある絵がそう言えばなんとなくドイツっぽいなぁ、でよく見たら「Heiderberg」と書いてある。なんとこのお城を書いた絵だったんだな。

Heiderbergpic

Vease一方こちらはロマンティック街道沿いのヴィース教会という、教会の周りにはなんにもないよ。よくこんなところにこんなに立派な教会を作りましたね、というほんとうに綺麗な教会だった。中もすごいんだけど、写真だらけになっちゃうので割愛。

Neuschlong

でもこの写真は割愛したくなかった。ロマンティック街道も終点に近づいたあたりの風景だが、見ていただきたいのは近景の教会じゃなくて、ちょっと遠目に見えるノイ・シュバン・シュタイン城だ。それならノイ・シュバン・シュタイン城だけをアップにすればよさそうなものだが、いやいや、これは後ろの山とか近景とかこの空間全体を味わっていただきたいのであえて全体を見ていただく次第。バスの中から撮ったので、ガラスになにやら写り込んでいるがそれはまぁ見なかったことにして。

Neuschnightこちらは同じくノイ・シュバン・シュタイン城を同じ方向から夜に撮ったもの。夜には「ライトアップ鑑賞ツアー」みたいなのがあって、5ユーロだとか言うので行ってみたワケです。まぁカメラで撮るとこんなもんですがなかなか見ものだった。それより驚いたのが、城の周りを夜にうろうろするとあちこちに蛍が飛んでいたこと。日本人観光客はソッチの方で盛り上がったりして現地ガイドをうろたえさせる。

Neusch

これも同じくノイ・シュバン・シュタイン城を今度は反対側の山のほうから見たところ。これだけしつこくこの城をお見せするのは、やはりこれが今回の旅行の大目的だったからです。Neu-Schwan-Steinというのは英語的にかくと「New-Swan-Stone」で、新白鳥城ってところですね。この城の由来についてはあちこちに文献があるので、興味のある方は検索してみてください。

このお城、何だか見覚えがありませんか? これはディズニーランドの「シンデレラ城」がモデルとした城なんです。このあと、お城の周りを歩きまわり、さらには中に入って写真を撮りまくるのですが、やっぱりそれも割愛ですね。

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コメント

写真拝見するだけで、圧倒されました。
実際に見たら、クラクラしそうです。

ノイ・シュバン・シュタイン城を背景にしたバスからの写真、すごくいいですね。
私からすれば、非日常の風景ですが、そこに住んでいる人たちには、当たり前。

少しうらやましいですが、ギターを弾きまくる私の日常もまた楽しい。取り替えられるものでもなし…と思ったのでした(#^.^#)

投稿: MIKI | 2010年8月15日 (日) 08時35分

ノイ・シュバン・シュタイン城を遠景に見るっていう贅沢な構図がいいですよね(まさに自画自賛)。ジグソーパズルにしたいくらいです。

しかしあんな山の上によくあんな城を作ったなぁ。17年かかったそうですが、よくもまぁ。

海外旅行というのは非日常のオンパレードになりますが、特に今回のツアーは非日常満杯詰め合わせセットという感じのお徳用駆け抜けツアーだったわけです。

投稿: Picks-Clicks | 2010年8月16日 (月) 08時28分

重箱つつきの亀レスで申し訳ないですが、ノイシュバンシュタイン城をモデルにしたのは、「眠れる森の美女の城」です。シンデレラ城はWikiによると主にフランスの城をモデルにしたそうです。ちなみに東京DLでは私の会社の塗料が結構使われてます。

投稿: taki | 2010年8月22日 (日) 20時51分

そうか、あれは、ってのはつまり首都高からみえるあれはシンデレラ城じゃなかったのか。

投稿: Picks Clicks | 2010年8月22日 (日) 21時22分

いえ、首都高から見えるのは一見ノイシュバンシュタイン城のように見えるかもしれませんが、実はフランス風のシンデレラ城です。これはウワサで聞いたのですが、Wikiにもそう書いてありました。

投稿: taki | 2010年8月23日 (月) 00時27分

ううむ、じゃぁ、TDLのノイ・シュバンシュタイン城というのは幻だったのか。

投稿: Picks Clicks | 2010年8月24日 (火) 20時45分

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