妄想旅行で悩む
地図を見るのが好きだ。バイクで走り回っていた頃は、むやみに走りまわったあとで「今日はどこまで行ったやら?」と地図で調べたり、地図で見つけたところまで行ってみたりということをよくやっていた。「思川(おもいがわ)」なんていうロマンチックな名前をみつけて行ってみたりしたのもこのころだった。
今では、Googleマップで世界中のどこへでも行ける(ような気になれる)。
アジアの地図を見ていて、中国奥地のこのあたりが気になった。新疆ウイグル自治区のほぼ全体を占める大きな砂漠なんだろうか? アワビの裏側みたいな模様がなんとなく目を惹く。
黄色で囲った部分をさらに拡大すると、砂漠の風紋のようなものが見えるが、模様の間隔が数Kmあるので、もう地形として固定されているのではないだろうか?
さらに拡大する。もう地球上の風景とは思えない(このページの写真は、すべてクリックすると拡大されます)。
一方、砂漠の西の方(さきの全体図で緑でかこった部分)には川が流れていて緑も豊富にある。きっとここには人が住んでいるのだろう。
上の図の中央付近にある地名(草冠に「沙」で始まっている)、これはなんと読むのだろう?最後の3文字目は他の地名と共通なので、おそらく「県」とかそんな意味なのだろう真ん中の文字がわからない。「牛」に傘をかぶせたら角が突き破った?のか? とにかく読めないから拡大してみよう。
田園地帯の真ん中に街があるようだ。さらに拡大する。
綺麗に区画整理された、立派な街のようだが、差し渡しが5kmというところだから、広さとしては渋谷界隈くらいの感じかな? でもところどころ崩れたような部分もある。
気になる模様があるので拡大してみる。
これはト音記号?それにちょっと下の方に見えるのはなんだろう?遺跡を発掘しているのか?それとも、これから開発するので掘り返しているのだろうか?
ストリート・ビューが使えるようなので何が見えるか試してみると、写真を投稿している人がいるようだ。
ト音記号のところには、こんな塑像があるらしい。撮影者の名前がペルシャ文字で書かれている。撮影者の他の写真を見てみると、イスラム教の街のようだな。
もうひとつの、道路のところの写真も見てみようか。なかなか綺麗なアパートだ。つまり農民の村ではないのだな。
というわけで、周りを田園に囲まれたこの街で、いったい人々はどんな生活をしているのでありましょうか?
写真にURLが付いていたので見てみると中国語だ。Google様に翻訳してもらう。
*.go.cnという政府のサイトとは思えないような内容だ。社会主義だから集団購入ということなのだろうか? 資本主義社会とは広告の意味が違っているのかも知れないな。
9月6日追記:
これは「不明を恥じる」っていうんだろうか、あの「アワビの裏」と言っていたのは「タクラマカン砂漠」という世界で二番目に大きな砂漠なのだった。面積はほぼ日本と同じくらいあるという。ちなみに世界第一はサハラ砂漠で、こちらは日本の23倍以上の面積。
この砂漠はちょうどシルクロードを遮るようになっているので、シルクロードはこの砂漠を避けて南回りか北回りに分かれているのだった。
で、私が見つけた街は「ヤルカンド(莎車)」という街だ。2000年の歴史があるんだそうで、じゃぁあの道路が東西にまっすぐになっているのはどうやって測量したんだろうかと気になるところ。ヤルカンド県はカシュガル(喀什)地区の大きな街で、カシュガル地区はまた新疆ウイグル自治区の一部である、と。そう言えばカシュガルという名前は聞いたことがある。
WEBを探すとさすがにシルクロードをめぐった人の旅行記なんかもあったりして、ヤルカンドを訪れた人の写真なんかもある。これはすばらしい。
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