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2010年9月30日 (木)

村上春樹を楽しめなくて悩む

村上春樹の小説は、面白いけれども楽しくないのでしばらくは読まないことにした。1Q84が文庫になったらまた読んでみよう。

Murakami_meets_kawai
でも、村上春樹自身にはいろいろと興味があるので、エッセイとか対談なんかは読んでいる。その中でも「村上春樹、河合隼雄に会いに行く」というのが面白かった。

序盤では日本人とガイジン(主に西洋人)との比較が論じられていて興味深い。日本人は個人と外界との関係を曖昧にしていて、それにはいい面と悪い面とがあるのだが、ガイジンと対峙するときにはそういう我彼の差異をよく認識しておくことが大切だろうと思う。

そういう、「なぁなぁな日本人」(これまた実に曖昧な解釈)ということを下敷にして、終盤では夫婦というものについて論じられる。日本でもこれから離婚が増えていくだろうというのは確かにうなずける話ではある。

二人の対談を収録した上で、脚注として両者があとから解説を追加しているのも興味深い。これによって、対談の時には言えなかった事やいたりなかったことを補充していて、読者にはとても親切だ。

村上春樹が村上龍を高く評価しているということもこの対談で知った。なるほどねぇ。

というわけで、この対談を読んでなぜ私が村上春樹の小説を読んで楽しくないのかがわかったような気がする。やっぱり私は軍事サスペンスとかスパイものとか、そういうのを読んでいればよろしいということらしい。

でもこの対談はおもしろかったので、もう一度読んでみようと思う。


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コメント

村上春樹は楽しくないというのは、いわれてみるとそうですね。
何だかよく分からないけど読んで、暫くすると満腹状態になって飽きて、またしばらくすると手にとってという感じです。だからわざわざ買うことはないですが、この本も図書館に入ったら読んでみようと思います。
そういう点では村上龍の方がはっきりしていますが、この人もあまり続けては読みたくないです。ところで村上龍は辰年なんですね。

投稿: taki | 2010年10月 3日 (日) 10時57分

そう、辰年だから「龍」と名付けたんじゃないのかな?

芥川龍之介もきっと辰年だと思う。確かめてないけど。

「ガイジンと退治」となっていたところを「ガイジンと対峙」に修正しました。こういう間違いをけっこうやっているらしい。

村上春樹ってひとは、要するにエンターテインメントを書く気がないのですよ。読者を喜ばせようとか、ウケを狙うとかそういうところがない。いってみればキース・ジャレットのピアノソロみたいなものなんですね。

投稿: Picks Clicks | 2010年10月 3日 (日) 17時27分

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