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2010年11月 1日 (月)

APEC警戒で悩む

Apecpolice来週行われるAPEC首脳会議のために、横浜の街はお巡りさんでいっぱいだ。石を投げたらお巡りさんには当たらないだろうが、誰か一般人に当たって悲鳴が上がったりすると、あっという間にお巡りさんが飛んでくることだろう。

だいたい、横浜の街でお巡りさんに会わずに2ブロック歩けるってことはないんじゃないだろうか? 本当にそれくらいお巡りさんが警戒している。こんなのは初めてだなぁ。

反面、ガイジンを見なくなった。特にアラブ系ガイジンっていうのは見なくなったなぁ。かたっぱしから因縁つけられて引っ張られているんじゃないだろうか?

でも、北朝鮮系のスパイとかだったら、日本人の中に何の違和感もなく溶け込めそうだ。北朝鮮は韓国で行われるG20に対しては「絶対妨害してやる」と意気込んでいるらしくて韓国はそれこそ厳重に警戒しているが、北朝鮮がAPECに対してテロ攻撃を行うという恐れはないのだろうか?

外見は日本人も北朝鮮スパイもまず見分けがつかないだろうから、潜入は可能だが、日本語を訛りなしに話すのはかなり難しいだろうから、ちょっと話をしてみればネイティブ・ジャパニーズではないことはすぐにバレるだろう。それなりに「いや、帰国子女なので」とかいう理由付けはできるだろうけれども。

とかいうあたりから、北朝鮮スパイが日本に潜入したら? という設定で映画でも作ってみたら面白いかもと思った。何しろ国家が後ろ盾だから、とりあえずお金は十分持ってくるだろう。そうすると日本ってところはお金w持っているといろいろと楽しいことがあるからねぇ。筋金入りの北朝鮮スパイでも資本主義社会にどっぷり汚染されてしまうのではないかと心配しちゃうわけだ。

だから、北朝鮮スパイにはきっとお目付け役が付くことだろう。日本の生活にすっかり慣れたはいが、勢い余って亡命されては大変だから、スパイには監視役が必ず必要だ。あるいは祖国に残した家族を人質にとるのか?

日本に派遣されてくるのはおそらくスパイのエリートだろうから、主体(チュチェ)思想を叩き込まれてくることだろうが、この主体思想というのは元々金日成が「我々は中国ともソビエトとも違うのだ」ということをいいたがために作った思想だから、実態はなんにもないというか「首領様はエラいから国民はすべて首領様に従うべし」というだけのものもだったし、それを明文化したファン・ジャンヨプ氏(黄長燁元朝鮮労動党書記)は韓国に亡命し、先月天寿を全うした。親族3名がほぼ同時に脱北したが、夫人は北朝鮮で死亡した。

黄長燁の亡命は北朝鮮にとって大打撃だったらしく、その報復として北朝鮮では黄長燁氏を「裏切り者」とし、その親戚150人、知人1500人が処分されたという。処分というのは極刑から強制労働、降格までを含むらしい。

北朝鮮はファン・ジャンヨプ氏を「親戚縁者2000名を見捨てた裏切り者」と呼んだが、その2000名をひどい目にあわせざるを得なかったのは北朝鮮自身なのだし、ファン・ジャンヨプ氏はそれに対して「300万人を餓死させた政権にそんなことを言う資格はない」と返した。まぁ、このやりとりはどっちもどっちだと思う。ファン氏も相手と同じレベルで言い返しちゃいかんだろう。

こういう話を見聞していると、チャイルド44に描かれているような恐怖政治というものを単なる作り話以上のリアリティを持って読むことになる。これは怖いよ。

そんなわけなので、ファン・ジャンヨプ氏の亡命と、日本における北朝鮮スパイの資本主義的堕落を絡めて映画にしたら面白いんじゃないだろうか。女スパイというのもいいね。

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