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2010年12月14日 (火)

プチ北朝鮮とプチ・ソビエトに悩む

ソビエトを舞台にしたサスペンス「チャイルド44」を読んだ後、日米の小説をフラフラと読んで、次いでまたもソビエトものである「敵対水域」を読み、続いて「北朝鮮崩壊」というのを読んだ。
Nksoviet

前者は例によって潜水艦モノだが、修理ドックがろくな仕事をしない上に、ソビエトの政治的硬直性から事故を未然に防ぐことができず、原子力潜水艦が事故を起こしてさぁたいへん。これがフィクションじゃなくて実話をインタビューによって掘り起こして小説の形にまとめたものだから本当にソビエトってひどかったんだな、と思わせる。

しかも、ソビエトの原子力潜水艦の悲劇はこれだけではない。以前にも書いたことがあるがアメリカで映画にもなったK-19が有名だが、それ以外にもK-3、K-8と名付けられた原子力潜水艦が事故を起こして多数の死者を出したりしている。ちなみに「敵対水域」で取り上げられている潜水艦はK-219という。

「北朝鮮崩壊」は1990年代前半に書かれた近未来小説で、当時の北朝鮮は金日成から金正日への世襲が行われていたころなので、ちょうど1世代前の政権継承の時期に当たる。こちらもフィクションながら悲惨な話のオンパレードで、「知性も教養もない金正日」が「能力よりも忠誠心」で集めた側近に守られつつ暴政を行うのだが、ついに「ソウルを攻撃せよ。」という命令を下したのが仇となって軍部のクーデターを招き、よりによってアメリカに亡命する。←ネタばれのため、字の色を白くしています。読みたい人は工夫してみてください。

「北朝鮮崩壊」では終盤を除いて北朝鮮の首脳部の人々が実名で登場するので、いまでもそれらの人々の名前をニュースなどで見ることができるのが感慨深い。この小説によれば金正日の妹の夫である張成沢(チャン・ソンテク)という人は信頼に足る人らしいのだが、現実では金正恩の摂政役ということだからどうなんだろうか?

こういう小説を連続して読んで、なんだか暗い気持ちになって周りを見渡すと、なんだか、最近の日本にも似た様な状況がところどころに見られたりしませんか? プチ・北朝鮮とか、プチ・ソビエトとでも呼びたくなるような状況が職場やらなにやらで散見されて、薄ら寒くなる。

「名簿をつくろうよ」とかいうと「それは個人情報だから」とかのツッコミを入れる人とか、些細なことでも「それは著作権が」とか言うような人がたくさん現れてきていて、例えば著作権が本当に問題になるのならその著作権者がその被害を申し立ててクレームつければいいと思うのに、なんでもない第三者が訳知り顔でいちゃもんを付けてくる。それは一体誰のためなの?

例えばBLOGで音楽を紹介することは、ええと、あんまり具体的な議論を始めると面倒なことになるから自粛して、とか、なんだか嫌な渡世になりつつあるなぁ。

インターネットやらスマートフォン(とは限らなくてガラケーでも同じことだけど)とかで世の中便利になってきたはずなのに、それらの技術的発展による変革を恐れてなのか、法律を変えて規制しようという動きがなんだか却って世の中を住みにくくしている。これは「IT反動勢力」とでも呼んでやっつけないといけないな。


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